皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
 会話についていけないでると、相手の男がハタと気付いた様子で止まる。

「すみません話し続けてしまいっ。覚えていませんか? 同じクラスだったのですが」
「同じクラス?」
「飛び級で進学された際に受講科目がよくかぶっていて、十三歳の時ご成婚で急きょ卒業されるまで何度か同じ実習グループになった『眼鏡のマーティ』です」
「あっ」

 思い出した。確かに、いた。

 マーティラスと名乗られたし、ピンとこなかったのだ。

 しかも学校も、ほとんどそばにはアルフレッドがいた。

「ごめんなさい、マーティと覚えていましたし、眼鏡が印象的だったものですから」
「留学した先で目の治療を受けて、眼鏡をやめたのです」
「とても素顔ですわ」

 マーティラスが頬を染める。

「そ、その、パートナーになれなくてもいいのです。また、こうして話してくれませんか?」
「目の治療のことは興味がありますわ」
「よかったっ、それなら――」

 その時、セレスティーヌは後ろから大きな手で目を遮られた。

「――彼女はしばらく都合がつかない」
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