皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
 声を聞いて、誰か分かった。

「今後も〝パートナーの空きが出ることは引き続きない〟。悪いが、俺は気が立っている。必要なら王室に用件の手紙を出してくれ」

 私の実家ではなく? とセレスティーヌは小首を傾げる。

 何か察したのか、マーティラスが慌てて詫びる言葉が聞こえた。

 視界が戻った時、目の前に彼の姿はなかった。

 セレスティーヌは目隠しをしていた相手を振り返る。

「陛下、何をさなっているのですか?」
「必要のない場以外ではそう呼ばないと言っていただろう」

 アルフレッドが不服そうに言った。周囲には護衛騎士の姿あり、通行人を制限している。

「今はだめです。陛下は、この国の国王ですもの」
「国王だが、幼馴染だろう」
「私は離縁してただの公爵令嬢になりました。気軽に名前で呼んではいけないでしょう」
「そうか」

 納得してくれたのだろうと思ったのに、直後セレスティーヌは彼の片腕に抱き上げられていた。

「えっ、陛下!?」
「そうか。それなら、あいつのことなら名前で呼んだと?」
「マーティラス様がご許可くだされば、そうしたかと」

 学校で縁があった人だし、友人になれるかもしれない。

 すると、アルフレッドがきつく抱き締めてきた。
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