皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
「ああ、結婚した際に作っていた離縁の書類を出せば、君は義務から解放される。王妃の引継ぎは――」
「彼女の話が上がった際から進めておりましたわ!」
「さすがはセレスティーヌだ」

 彼は腕を組み、しみじみとした様子で言う。

「セレスティーヌ、君とはいい協力関係だった。俺からしてやれることは少ないが、よければ今日の残りの仕事は引き受けよう」
「ほぼ終わっていますから、そうご負担にはならないかと」
「そんなに張り切ったのか」
「アルフレッド様から吉報を聞けると推測しまして」

 セレスティーヌは、にっこりと笑いかけた。

「王妃にふさわしい女性が見つかって、よかったですね」
「ありがとう。先に離縁すれば、いずれ皆も次の結婚を受け入れざるを得ないはずだ。その前にアズレイド侯爵令嬢を説得しなければならないがな」
「アルフレッド様ならきっとできますよ。応援しています」
「協力してほしい気持ちはあるが、さすがに五年忙しくさせ続けた。あとは任せてくれ」

 セレスティーヌは「はい」と答えた。

 それでは二人の短い話しは終わった。もともとそう見越してお茶も用意していないことは、お互いが知っていた。
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