皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
「さあバカンスに行くわよ! あ、荷物はあとで陛下かヴィジスタイン公爵家の人間にお願いするから、必要な分だけ先に荷造りを手伝ってちょうだい」
セレスティーヌがテキパキと指示していくせいで、侍女たちは慌てて走り回るしかない。
手伝いで入室させられた護衛騎士たちも、頭に疑問符をたくさん浮かべながら、侍女たちの作業を手伝っていく。
セレスティーヌは衝立の向こうで着替えもした。
実家に戻るのにいい、久しぶりに装身具も少なめのドレスだ。
「というわけだから、新しい王妃と仲良くね!」
セレスティーヌは旅行鞄を一つ手に持ち、あっという間に扉から出た。
「お、王妃様ー!」
室内で上がった男女の困惑極まった悲鳴が、廊下まで響き渡った。
◇∞◇∞◇
「お父様ただいま!」
「うぉおぉおぉっ!?」
思い切り開け放された玄関で、そわそわと落ち着きない様子で待っていた父が、手に持っていたティーカップを放り投げた。
それを見て、扉を左右から開けた私兵が『やっぱり』という顔をする。
セレスティーヌがテキパキと指示していくせいで、侍女たちは慌てて走り回るしかない。
手伝いで入室させられた護衛騎士たちも、頭に疑問符をたくさん浮かべながら、侍女たちの作業を手伝っていく。
セレスティーヌは衝立の向こうで着替えもした。
実家に戻るのにいい、久しぶりに装身具も少なめのドレスだ。
「というわけだから、新しい王妃と仲良くね!」
セレスティーヌは旅行鞄を一つ手に持ち、あっという間に扉から出た。
「お、王妃様ー!」
室内で上がった男女の困惑極まった悲鳴が、廊下まで響き渡った。
◇∞◇∞◇
「お父様ただいま!」
「うぉおぉおぉっ!?」
思い切り開け放された玄関で、そわそわと落ち着きない様子で待っていた父が、手に持っていたティーカップを放り投げた。
それを見て、扉を左右から開けた私兵が『やっぱり』という顔をする。