不埒な先生のいびつな溺愛【番外編集】
3.嫉妬深い彼
久遠くんと付き合って半年。
それはふとしたことだった。
何ヵ月かに一度、編集長が開催する飲み会で、たまたま伏見さんが呼ばれてきた。
お互い大人だし、何度かデートをした事実はすでに消し去り、仕事上の付き合いだけを続けている。
実は私は仕事関係者のうち彼にだけ、恋人が久遠くんだと明かしている。
それは信頼の証でもあり、予防線でもあった。
飲み会から帰宅し、ほぼ同棲している久遠くんの家に帰った。
「……おかえり」
せつない顔で玄関まで迎えに来た久遠くんに「ただいま」と抱きつき、ほろ酔いのまま感情にまかせてキスをした。
「み、美和子っ……」
「んー?」
「酔ってるのか?」
困っている顔をしているが、頬が赤い。
まんざらでもないのだろう。
彼のこの反応が大好きで、玄関にあがり押し倒す。
「酔ってたらダメ?」
久遠くんの髪に手を差し入れると、彼はそれだけで体を震わせ、「あっ……」と声を漏らす。