不埒な先生のいびつな溺愛【番外編集】

3.嫉妬深い彼



久遠くんと付き合って半年。
それはふとしたことだった。

何ヵ月かに一度、編集長が開催する飲み会で、たまたま伏見さんが呼ばれてきた。
お互い大人だし、何度かデートをした事実はすでに消し去り、仕事上の付き合いだけを続けている。

実は私は仕事関係者のうち彼にだけ、恋人が久遠くんだと明かしている。
それは信頼の証でもあり、予防線でもあった。

飲み会から帰宅し、ほぼ同棲している久遠くんの家に帰った。

「……おかえり」

せつない顔で玄関まで迎えに来た久遠くんに「ただいま」と抱きつき、ほろ酔いのまま感情にまかせてキスをした。

「み、美和子っ……」

「んー?」

「酔ってるのか?」

困っている顔をしているが、頬が赤い。
まんざらでもないのだろう。
彼のこの反応が大好きで、玄関にあがり押し倒す。

「酔ってたらダメ?」

久遠くんの髪に手を差し入れると、彼はそれだけで体を震わせ、「あっ……」と声を漏らす。

< 13 / 26 >

この作品をシェア

pagetop