不埒な先生のいびつな溺愛【番外編集】
「……美和子にはわからない」

ほら、泣きそうな顔になってしまった。

「ご、ごめん」

「べつにいい。お前に理解してもらおうなんて思ってない。……できるはずねえし」

このやりとりは付き合ってから何度目だろう。
面倒くさい。
ややこしくて難解で、正解がなくて、終わりもない。
でも、すごく、好き。たまらない。一生こんなことで問い詰められたい。

「久遠くん。傷つけちゃってごめんね」

いじけ虫の久遠くんはなにも答えない。
かわいくて、手が伸びる。
うしろから抱きしめ、耳を噛んだ。

「みわっ……」

「エッチする?」

彼の体がビクンと動いたのがわかった。
それだけじゃない。
私は手を下へ下へと持っていき、彼のベルトをカチャンと鳴らした。

「……しないっ。お前、ごまかしてる」
< 16 / 26 >

この作品をシェア

pagetop