不埒な先生のいびつな溺愛【番外編集】

「えへへ。実はねー、今日私お誕生日なのー」

気になる店があるから食事がしたいと誘ってきた美和子は、俺と会うなり、へらりと笑ってそう言った。

いつもの仕事用のカジュアルスーツでも、家に入り浸るときのラフな格好でもない、柔らかそうなワンピースを着ている。

予想通りだった。
雰囲気もそれなりの店。
服装も含めて、ギリギリ誕生日にもアリだろう。

美和子がこの日にわざわざここへ行きたいと言い出したのは、ここで俺にランチでも奢らせて、それで自分の誕生日を祝わせたことにするつもりだろう。

「だから、久遠くんに噂のステーキランチ驕ってほしいな。いい?」

俺は笑顔の美和子を睨むと同時に、同情の視線を向けた。

俺と付き合ったばっかりに、お前はそんな笑顔をしなきゃならないんだな。
俺よりお前を好きな男はいないだろうが、お前はそれで迷惑を被っている。

美和子は優しいから。
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