明治、契約の夜に咲く恋─御曹司の溺れるほどの愛
頭がおかしくなる。

旦那様に触れられたところ全部、熱くなる。

「知らなかった。睦み合うのがこんなに甘いだなんて。」

「私も……私もです……」

殿方と枕を共にするなんて、欲望をぶつけられるだけだと思っていた。

なのに、こんなに快感に溺れるなんて。

「珠緒……もう我慢できない……俺を受け取ってくれ……」

もしかして、子種を注がれる?

ううん。私がここにいる理由は、子を孕むことなんだから。

「はい、惇様……お好きなように……」

そう言うと旦那様は、私に口づけをした。

「受け取って欲しい、珠緒に。俺の……熱い……気持ちを……」

そう囁かれて、思わず体が仰け反った。

「ああ……来て……来てえ……」

「珠緒……あっ、うう……」

その瞬間、旦那様の熱い熱情が、私の中を満たした。

「ああーーーっ……」

熱い。旦那様の熱い気持ちが、私の体の中に……

「珠緒……嬉しかった。君が来てくれて。」

「惇様……」

「君は、今夜から俺だけのものだ。」

そして夜は、更けていった。
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