あなたに殺された聖女の私
どこからか話を聞きつけたのだろう。王妃エヴァリーナがイブリンを心配する素振りを見せながら、カイレムを中庭に面したサロンでお茶に誘ってきた。
「どうされたのです、母上」
「それは、こちらの台詞です」
カイレムは母親似だ。絹糸のように流れる金色の髪も、夜を思わせる紺色の瞳もよく似ている。カイレムが女性だったら、王妃と合わせ鏡のようだったろうとまで言われているのだ。
それに反して、妹王女のリリシアは父親似だ。月を思わせる銀色の髪に、榛色の瞳。それでも顔の造形はなんとなくカイレムと似ている。
「イブリンとの生活はどうなの?」
「それは、夜の生活を聞きたいのですか?」
エヴァリーナは、聖女の血を引く孫娘の誕生を心待ちにしている。
「違うわよ。ただ……結婚パーティーの日から、様子がおかしかったから……」
王妃は、純粋にイブリンの身体を気遣っていただけだった。
「そうですね。準備も立て込んでおりましたから。終わってほっとしたのではないでしょうか」
「どうされたのです、母上」
「それは、こちらの台詞です」
カイレムは母親似だ。絹糸のように流れる金色の髪も、夜を思わせる紺色の瞳もよく似ている。カイレムが女性だったら、王妃と合わせ鏡のようだったろうとまで言われているのだ。
それに反して、妹王女のリリシアは父親似だ。月を思わせる銀色の髪に、榛色の瞳。それでも顔の造形はなんとなくカイレムと似ている。
「イブリンとの生活はどうなの?」
「それは、夜の生活を聞きたいのですか?」
エヴァリーナは、聖女の血を引く孫娘の誕生を心待ちにしている。
「違うわよ。ただ……結婚パーティーの日から、様子がおかしかったから……」
王妃は、純粋にイブリンの身体を気遣っていただけだった。
「そうですね。準備も立て込んでおりましたから。終わってほっとしたのではないでしょうか」