あなたに殺された聖女の私
「そういえば、お兄様はお母様と一緒だったのではないの? でもお母様がお部屋に戻られたと聞いたから、お兄様の様子を見にきたの」
「ああ。先ほどまで一緒にいたが……母上も、疲れてしまったようだ。政は父上や他の者に任せ、母上もゆっくり休むよう言ってきたところだ」
「そう……お母様も、お兄様たちの結婚パーティーが終わってから、少し様子がおかしくて……」
リリシアの言葉に、カイレムはこめかみをぴくりと動かした。
それはユリセナに関係しているのだろう。王妃の言動を見れば、リリシアが「おかしい」と言いたくなるのもよくわかる。
「お母様。ユリセナをパーティーで見たって言うのよ? そんなこと、あるはずないのに」
リリシアは唇を少し尖らせた。昔から不満を表すときの癖だ。
「そうだな。どうやら母上もイブも、ユリセナの幻想に囚われているようだ」
「ほんと、しつこいのね、ユリセナって。死んでもイブお義姉様を苦しめるのね」
「リリィ! ユリセナの死は口にしてはならないと言われていないか? 彼女はまだ死んだわけではない。ただ、その姿を消しただけで……」
カイレムの言葉に、リリシアはにたりと不気味に笑った。
「ああ。先ほどまで一緒にいたが……母上も、疲れてしまったようだ。政は父上や他の者に任せ、母上もゆっくり休むよう言ってきたところだ」
「そう……お母様も、お兄様たちの結婚パーティーが終わってから、少し様子がおかしくて……」
リリシアの言葉に、カイレムはこめかみをぴくりと動かした。
それはユリセナに関係しているのだろう。王妃の言動を見れば、リリシアが「おかしい」と言いたくなるのもよくわかる。
「お母様。ユリセナをパーティーで見たって言うのよ? そんなこと、あるはずないのに」
リリシアは唇を少し尖らせた。昔から不満を表すときの癖だ。
「そうだな。どうやら母上もイブも、ユリセナの幻想に囚われているようだ」
「ほんと、しつこいのね、ユリセナって。死んでもイブお義姉様を苦しめるのね」
「リリィ! ユリセナの死は口にしてはならないと言われていないか? 彼女はまだ死んだわけではない。ただ、その姿を消しただけで……」
カイレムの言葉に、リリシアはにたりと不気味に笑った。