運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
その瞬間、強い光が塔の内側を照らし、外では風が鳴いた。まるで、大地そのものが息を吹き返すように。
「何が起きてるの……」
「見ろ、オーブの中を」
セレナはおそるおそるオーブをのぞき込んだ。静かな輝きを放つオーブの奥に、ゴツゴツとした岩のような大きな魔物が映り込んでいる。
「これが……、ゴーレム」
天を仰ぎ見るゴーレムは、どこか戸惑っているようだった。ワイバーンが見せたおびえと同じだ。目に見えない闇の力に恐怖するゴーレムは、騎士たちや魔術師たちの攻撃を受けながら、次第に後退していく。そして遂には、山の奥へとその姿を消した。
「あれは……テオさんっ」
セレナはかじりつくようにオーブの中を見つめる。
傷つきながらも歓声をあげる兵士たちの様子に安堵を浮かべるテオ。木の影から飛び出してきた町民たちの喜ぶ姿。負傷者を癒す魔術師たちの表情も前向きで、それらはゴーレムの脅威が過ぎ去ったことを物語っていた。
「ノーデルの結界は、どうやら成功したようだな」
誇らしげな声をあげたアレクの手が、セレナの肩を抱き寄せる。まるで、ともに戦い抜いた友を激励するかのような力強さで。
しかし、セレナの胸中は複雑だった。オーブが効力を発揮したならば、やはり、自身がイザベラであるという証明をしたことになる。
セレナは戸惑うが、彼の横顔に重荷を下ろしたような穏やかさがあるのを見て取ると、これでよかったのだと思えた。
「何が起きてるの……」
「見ろ、オーブの中を」
セレナはおそるおそるオーブをのぞき込んだ。静かな輝きを放つオーブの奥に、ゴツゴツとした岩のような大きな魔物が映り込んでいる。
「これが……、ゴーレム」
天を仰ぎ見るゴーレムは、どこか戸惑っているようだった。ワイバーンが見せたおびえと同じだ。目に見えない闇の力に恐怖するゴーレムは、騎士たちや魔術師たちの攻撃を受けながら、次第に後退していく。そして遂には、山の奥へとその姿を消した。
「あれは……テオさんっ」
セレナはかじりつくようにオーブの中を見つめる。
傷つきながらも歓声をあげる兵士たちの様子に安堵を浮かべるテオ。木の影から飛び出してきた町民たちの喜ぶ姿。負傷者を癒す魔術師たちの表情も前向きで、それらはゴーレムの脅威が過ぎ去ったことを物語っていた。
「ノーデルの結界は、どうやら成功したようだな」
誇らしげな声をあげたアレクの手が、セレナの肩を抱き寄せる。まるで、ともに戦い抜いた友を激励するかのような力強さで。
しかし、セレナの胸中は複雑だった。オーブが効力を発揮したならば、やはり、自身がイザベラであるという証明をしたことになる。
セレナは戸惑うが、彼の横顔に重荷を下ろしたような穏やかさがあるのを見て取ると、これでよかったのだと思えた。