運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
そもそも、そのイザベラが誰か……というのは、大いなる問題点なのだけど。
「アレク様、聞いているのですか?」
「聞いているさ。心配ない。大陸に現れた魔物たちは次々と身をひそめ、今では被害の報告もほとんどない。結界の効力がよく発揮されている証拠だ」
「そうだとしても、心配です……。その結界は、イザベラに効力があるのですか? イザベラは恐ろしい魔女です。セレナが婚約者になれば、必ず、よくないことが起きます。そのときに、魔法が使えるから大丈夫などというお考えはありませんよね?」
「……なるほど。イザベラに対抗する力か」
アレクは思案げにあごをさすると、こちらをじっと見てくる。びくりと背筋が伸びる。何か良くないことを考えているのではと勘ぐりたくなるような目をしている。
「いい案を思いついた。レオンにクラリス、悪いが今日の茶会は解散だ。セレナとふたりきりにしてくれ」
何を言い出すのかと驚いていると、クラリスは「まあ」と赤らむほおに手をあてる。
「アレク様も、ふたりきりになりたいなどとおっしゃるのですね。メアリーお姉さまとは大してお会いになりませんでしたのに」
「そうなの?」
ついさっき、エマから聞いてはいたが、まさか、生まれながらの婚約者であるメアリーとも会わずにいたとは思わず、ひどく驚いた。
「アレク様、聞いているのですか?」
「聞いているさ。心配ない。大陸に現れた魔物たちは次々と身をひそめ、今では被害の報告もほとんどない。結界の効力がよく発揮されている証拠だ」
「そうだとしても、心配です……。その結界は、イザベラに効力があるのですか? イザベラは恐ろしい魔女です。セレナが婚約者になれば、必ず、よくないことが起きます。そのときに、魔法が使えるから大丈夫などというお考えはありませんよね?」
「……なるほど。イザベラに対抗する力か」
アレクは思案げにあごをさすると、こちらをじっと見てくる。びくりと背筋が伸びる。何か良くないことを考えているのではと勘ぐりたくなるような目をしている。
「いい案を思いついた。レオンにクラリス、悪いが今日の茶会は解散だ。セレナとふたりきりにしてくれ」
何を言い出すのかと驚いていると、クラリスは「まあ」と赤らむほおに手をあてる。
「アレク様も、ふたりきりになりたいなどとおっしゃるのですね。メアリーお姉さまとは大してお会いになりませんでしたのに」
「そうなの?」
ついさっき、エマから聞いてはいたが、まさか、生まれながらの婚約者であるメアリーとも会わずにいたとは思わず、ひどく驚いた。