運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
「……やっぱり、魔物が出たりするんでしょうか?」
おずおずと尋ねると、リディアは一瞬、きょとんとした。その姿はずっと眺めていたいほど愛らしかったが、彼女はすぐに口もとにそっと手をあてた。
「あら、魔物? それも確かに増えておりますけれど、街までは滅多に来ませんの。私が申し上げた用心は……もっと別のことですわ。もっとも、あれも魔物のしわざかもしれませんわね……」
ふと、深刻そうな目を見せるから、何があるのだろうとセレナは不安になるが、尋ねようとしたとき、リディアは扉の前で足を止めた。
「こちらがセレナさんのお部屋です。お風呂とお着替えはすぐにご用意しますわね。どうぞお入りください」
リディアが扉へ向かって手のひらを差し出すと、後ろからついてきていたメイドのひとりが、扉をゆっくりと押し開く。
セレナはリディアとともに部屋の中へ進んだ。広い部屋には真新しいベッドと化粧台が備えられ、中央には猫脚の豪華なテーブルとソファーがあった。一晩過ごすにはじゅうぶんすぎるほどの豪華な室内に、セレナは驚いた。
「本当に、ここに泊まっていいんですか?」
贅沢すぎるのではと臆するが、リディアはおかしそうに目を細めてほほえんだ。
「アレクシス殿下のお客様ですもの。当然です。何か必要なものがあればお運びしますので、なんなりとおっしゃってください」
「必要なもの……」
セレナはほんの少し考えて、リディアに申し出る。
「アルナリアの地図はありますか?」
おずおずと尋ねると、リディアは一瞬、きょとんとした。その姿はずっと眺めていたいほど愛らしかったが、彼女はすぐに口もとにそっと手をあてた。
「あら、魔物? それも確かに増えておりますけれど、街までは滅多に来ませんの。私が申し上げた用心は……もっと別のことですわ。もっとも、あれも魔物のしわざかもしれませんわね……」
ふと、深刻そうな目を見せるから、何があるのだろうとセレナは不安になるが、尋ねようとしたとき、リディアは扉の前で足を止めた。
「こちらがセレナさんのお部屋です。お風呂とお着替えはすぐにご用意しますわね。どうぞお入りください」
リディアが扉へ向かって手のひらを差し出すと、後ろからついてきていたメイドのひとりが、扉をゆっくりと押し開く。
セレナはリディアとともに部屋の中へ進んだ。広い部屋には真新しいベッドと化粧台が備えられ、中央には猫脚の豪華なテーブルとソファーがあった。一晩過ごすにはじゅうぶんすぎるほどの豪華な室内に、セレナは驚いた。
「本当に、ここに泊まっていいんですか?」
贅沢すぎるのではと臆するが、リディアはおかしそうに目を細めてほほえんだ。
「アレクシス殿下のお客様ですもの。当然です。何か必要なものがあればお運びしますので、なんなりとおっしゃってください」
「必要なもの……」
セレナはほんの少し考えて、リディアに申し出る。
「アルナリアの地図はありますか?」