運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
「アルヴェインの森にはいくつもの洞窟がありますが、どこも人の手は加えていません。魔物の棲家になっている可能性がありますから、下手に刺激しないという国家の方針のためです。しかし、一つだけ、人の手を加えた洞窟があると言われているのです。それは、メルン家に伝わる禁忌であり、王家しか知らないと言われる禁断の場所」
「じゃあ、地図には……」
リディアはゆっくりと首を振る。
「決して、地図に記されてはならない場所です。あのほこらの存在を知らず、たまたま入り込んでしまったセレナさんを殿下がお助けになった……とすれば……」
「すれば……?」
セレナがごくりとつばを飲み込むと、リディアがいきなり両手で手を握りしめてくる。
「これはもう、運命の出会いですわよっ、セレナさん。殿下が王都にお連れになる意味がわかりましたわ」
「えっ……ど、どういう……?」
リディアは目をキラキラとさせて、顔を近づけてくる。
「ほこらは二千年前、アルナリア王国の前身であるルミナリア王国を滅ぼそうとした魔女……その名も災厄の魔女イザベラを勇者が封印したとされる『イザベラのほこら』なんですの」
「イザベラのほこら……?」
「そうですわ。そんな危険な場所で迷子になってしまったセレナさんを、アレクシス殿下がお助けになったんですのよ。よく本当にご無事で。これほどの幸運はございませんわよ」
「でも、洞窟……いえ、ほこらには何も。周辺にも魔物の気配すらなくて、どこよりも安全な場所みたいでしたけど」
圧倒されながら答えると、みるみるうちにリディアの目が大きくなる。
「それは本当ですの? 私もイザベラのほこらには行ってみたくて仕方がないのですけれど、お父さまがどうしても許してくださらないから、うわさでしか知らないんですの。もし、魔物がいないのだとしたら、やっぱり……魔女イザベラの力を魔物たちも恐れているということ。封印されてもなお、魔力は周囲に影響を与えているんだわ。本当に、恐ろしい魔女……」
「じゃあ、地図には……」
リディアはゆっくりと首を振る。
「決して、地図に記されてはならない場所です。あのほこらの存在を知らず、たまたま入り込んでしまったセレナさんを殿下がお助けになった……とすれば……」
「すれば……?」
セレナがごくりとつばを飲み込むと、リディアがいきなり両手で手を握りしめてくる。
「これはもう、運命の出会いですわよっ、セレナさん。殿下が王都にお連れになる意味がわかりましたわ」
「えっ……ど、どういう……?」
リディアは目をキラキラとさせて、顔を近づけてくる。
「ほこらは二千年前、アルナリア王国の前身であるルミナリア王国を滅ぼそうとした魔女……その名も災厄の魔女イザベラを勇者が封印したとされる『イザベラのほこら』なんですの」
「イザベラのほこら……?」
「そうですわ。そんな危険な場所で迷子になってしまったセレナさんを、アレクシス殿下がお助けになったんですのよ。よく本当にご無事で。これほどの幸運はございませんわよ」
「でも、洞窟……いえ、ほこらには何も。周辺にも魔物の気配すらなくて、どこよりも安全な場所みたいでしたけど」
圧倒されながら答えると、みるみるうちにリディアの目が大きくなる。
「それは本当ですの? 私もイザベラのほこらには行ってみたくて仕方がないのですけれど、お父さまがどうしても許してくださらないから、うわさでしか知らないんですの。もし、魔物がいないのだとしたら、やっぱり……魔女イザベラの力を魔物たちも恐れているということ。封印されてもなお、魔力は周囲に影響を与えているんだわ。本当に、恐ろしい魔女……」