運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
「じゃあ、アルヴェインの森の恐ろしいうわさというのは……」
「ええ。夜になると、森からふしぎな音色が聞こえるのだとか。それが、イザベラの歌声に聞こえることから、アルヴェインの森は、別名ささやきの森と言われているんですのよ。その音色を聞いたものは、熱に浮かされてメルンに運ばれてくるものですから、森へ近づこうとするものは誰もいません」
「魔物もその音色を恐れて、あの周辺にはいない可能性が……?」
「それとも、本当に魔女が復活したのか……」
早口でまくし立てていたリディアが、ふと、鋭いまなざしをして、慎重に言葉を紡いだ。
「復活……?」
「ええ。イザベラの復活を予言した人がいますの。アレクシス殿下は、もしかしたら……」
アルヴェインの森にあるイザベラのほこらで、自身は倒れていた。そこへ魔物討伐から帰還中のアレクがたまたま洞窟を見つけて中へ入ってきたというのは、あまりにも不自然ではないだろうか。
ならば、アレクたちはあのほこらを目指して王都からやってきたと考える方が自然だ。王太子自らがここへやってきた理由──テオの言っていた『よほどのこと』というのは、魔女イザベラ復活の阻止……もしくは討伐……。そう考えれば、すべての辻褄が合う。
ほこらにいた娘。黒いドレス……、この世のものとは思えない、お人形のような美貌……。セレナは首を横に向けると、鏡に映る自分を見つけ、身震いした。
ほんの少し前までの平凡な日常から、どうして自分はあんな場所へつながってしまったのだろう。
「ええ。夜になると、森からふしぎな音色が聞こえるのだとか。それが、イザベラの歌声に聞こえることから、アルヴェインの森は、別名ささやきの森と言われているんですのよ。その音色を聞いたものは、熱に浮かされてメルンに運ばれてくるものですから、森へ近づこうとするものは誰もいません」
「魔物もその音色を恐れて、あの周辺にはいない可能性が……?」
「それとも、本当に魔女が復活したのか……」
早口でまくし立てていたリディアが、ふと、鋭いまなざしをして、慎重に言葉を紡いだ。
「復活……?」
「ええ。イザベラの復活を予言した人がいますの。アレクシス殿下は、もしかしたら……」
アルヴェインの森にあるイザベラのほこらで、自身は倒れていた。そこへ魔物討伐から帰還中のアレクがたまたま洞窟を見つけて中へ入ってきたというのは、あまりにも不自然ではないだろうか。
ならば、アレクたちはあのほこらを目指して王都からやってきたと考える方が自然だ。王太子自らがここへやってきた理由──テオの言っていた『よほどのこと』というのは、魔女イザベラ復活の阻止……もしくは討伐……。そう考えれば、すべての辻褄が合う。
ほこらにいた娘。黒いドレス……、この世のものとは思えない、お人形のような美貌……。セレナは首を横に向けると、鏡に映る自分を見つけ、身震いした。
ほんの少し前までの平凡な日常から、どうして自分はあんな場所へつながってしまったのだろう。