運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
ああ、きっと、このまま死ぬんだ……。大学、卒業できないのかな。お父さんと同じ道に進みたかったのに……。
ぼんやりした意識がかすんでいき、そこで記憶は途切れている。次に気づいたときには、あの洞窟にいた。
もしかしたら、魔女の復活と関わっているのかもしれない。いや、そんなはず、あるわけない。どうか違っていてほしいと願いながら、セレナはいつしか眠りに落ちていった。
翌朝、窓から差し込む朝の光で、セレナは目を覚ました。このところ寝不足だったから、しばらくぐずぐずとベッドの中で丸まっていた。しかし、扉がノックされ、メイドが入ってくるから仕方なく起きるしかなかった。
身支度を整えたころ、リディアが姿を見せた。彼女はセレナを見るなり、ぱっと花が咲いたような笑顔で駆け寄ってくる。
「緑のドレスもよくお似合いだわ。旅はまだ続きますから、動きやすいものをお選びしておきましてよ。いかがかしら?」
「サイズもぴったりです」
「よかったわ。そうね……、長旅になるでしょうから、髪も結ったらどうかしら?」
あごに指を添えて、ほんの少し考え込むしぐさが愛らしいリディアの提案は、気づかいにあふれている。
「まとめてもらえるんですか?」
「かまいませんことよ。私、得意ですの」
「得意って……」
まさか、と思っているうちに椅子に座らされ、リディアは長い髪を器用に三つ編みにしていく。
「すぐに出発だそうですわ。朝食ぐらいゆっくりできたらよかったのですけれど、殿下のお言いつけには逆らえませんわね」
リディアは不満そうにつぶやきながら、あっという間に毛先まで編むと、長いブーツをセレナに履かせ、部屋を出た。
玄関ホールに行くと、腕を組んだアレクがにらみつけてくる。
「遅いぞ。俺を待たせるな」
この人は一日中、怒ってるのかしら。首をかしげたくなるほどに不機嫌だ。
「すみません……。おもてなしがあまりにも素晴らしかったので、つい……」
ぼんやりした意識がかすんでいき、そこで記憶は途切れている。次に気づいたときには、あの洞窟にいた。
もしかしたら、魔女の復活と関わっているのかもしれない。いや、そんなはず、あるわけない。どうか違っていてほしいと願いながら、セレナはいつしか眠りに落ちていった。
翌朝、窓から差し込む朝の光で、セレナは目を覚ました。このところ寝不足だったから、しばらくぐずぐずとベッドの中で丸まっていた。しかし、扉がノックされ、メイドが入ってくるから仕方なく起きるしかなかった。
身支度を整えたころ、リディアが姿を見せた。彼女はセレナを見るなり、ぱっと花が咲いたような笑顔で駆け寄ってくる。
「緑のドレスもよくお似合いだわ。旅はまだ続きますから、動きやすいものをお選びしておきましてよ。いかがかしら?」
「サイズもぴったりです」
「よかったわ。そうね……、長旅になるでしょうから、髪も結ったらどうかしら?」
あごに指を添えて、ほんの少し考え込むしぐさが愛らしいリディアの提案は、気づかいにあふれている。
「まとめてもらえるんですか?」
「かまいませんことよ。私、得意ですの」
「得意って……」
まさか、と思っているうちに椅子に座らされ、リディアは長い髪を器用に三つ編みにしていく。
「すぐに出発だそうですわ。朝食ぐらいゆっくりできたらよかったのですけれど、殿下のお言いつけには逆らえませんわね」
リディアは不満そうにつぶやきながら、あっという間に毛先まで編むと、長いブーツをセレナに履かせ、部屋を出た。
玄関ホールに行くと、腕を組んだアレクがにらみつけてくる。
「遅いぞ。俺を待たせるな」
この人は一日中、怒ってるのかしら。首をかしげたくなるほどに不機嫌だ。
「すみません……。おもてなしがあまりにも素晴らしかったので、つい……」