運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
 セレナはあんぐりと口を開けた。これはどうしたことだろう。表情とは裏腹に、反省を述べるなんて。今までとは、まるで別人だ。不安を浮かべると、アレクは一方的に話す。

「近々、宮殿でパーティーが開かれる。セレナも出席するように」
「……えっ?」

 思わず声が裏返る。セレナは瞬きを繰り返し、信じられない気持ちでアレクを見上げた。

「パーティーって……どうして、私が?」
「王都に連れ帰った以上、皆はその理由を知りたがるだろう。下手な詮索をさけるためだ」

 有無を言わせぬ声音に、セレナは口をつぐんだ。あらぬうわさが立つ前に先手を打つつもりらしい。頭では納得できる説明だったが、戸惑いと不安が渦を巻く。パーティーなんて、今まで出たことないのに。まして、貴族のパーティー……想像しただけで気が遠くなる。

 アレクはそれ以上語らず、用件は伝えたとばかりに部屋を出ていった。扉が閉じると同時に、セレナはどっと疲れを覚え、ソファーへ崩れ込んだ。

「パーティーなんて……どうすればいいのよ」
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