運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
「セレナさん、馬車までご案内します。といっても、荷馬車しかなく、ご令嬢が乗るような立派なものではないのですが」
申し訳なさそうにテオは言うが、この際、贅沢は言ってられないだろう。
「かまいません。王都へ連れていってもらえるだけでもありがたいですから」
もしかしたら魔物が出るかもしれない森に放り出されたらと思うと、馬車の種類がどうのこうのと言ってられる場合じゃない。
と……、威勢よく言ってみたものの、案内された荷馬車を見た途端、背中がむずがゆくなるような気分になった。おそらく、魔物から採取したのであろう山ほどある鉱石に、強い動物臭の漂う壊れた装具が乗せられている。この片隅に身を置くには、とても勇気がいるように見える。
「やっぱり、嫌ですよね?」
荷馬車の前でぼう然と立ち尽くしていると、テオが苦笑いする。
「だ、……大丈夫だとは思います」
引きつったほおに無理やり笑顔を作ると、テオは木陰で涼んでいる黒毛馬を指差す。
「よければ、俺の馬に乗りませんか?」
「えっ……、でも……」
「乗馬のご経験は?」
「……少しだけなら」
なんなら、ラクダにも乗ったことはある。しかし、男の人と乗るのは初めてで戸惑ってしまう。
「よかった。王都までは三日ほどかかりますから、途中の街で馬車を調達しましょう。それまで、俺の馬で我慢してください」
「我慢だなんて……、お気遣いありがとうございます」
申し訳なさそうにテオは言うが、この際、贅沢は言ってられないだろう。
「かまいません。王都へ連れていってもらえるだけでもありがたいですから」
もしかしたら魔物が出るかもしれない森に放り出されたらと思うと、馬車の種類がどうのこうのと言ってられる場合じゃない。
と……、威勢よく言ってみたものの、案内された荷馬車を見た途端、背中がむずがゆくなるような気分になった。おそらく、魔物から採取したのであろう山ほどある鉱石に、強い動物臭の漂う壊れた装具が乗せられている。この片隅に身を置くには、とても勇気がいるように見える。
「やっぱり、嫌ですよね?」
荷馬車の前でぼう然と立ち尽くしていると、テオが苦笑いする。
「だ、……大丈夫だとは思います」
引きつったほおに無理やり笑顔を作ると、テオは木陰で涼んでいる黒毛馬を指差す。
「よければ、俺の馬に乗りませんか?」
「えっ……、でも……」
「乗馬のご経験は?」
「……少しだけなら」
なんなら、ラクダにも乗ったことはある。しかし、男の人と乗るのは初めてで戸惑ってしまう。
「よかった。王都までは三日ほどかかりますから、途中の街で馬車を調達しましょう。それまで、俺の馬で我慢してください」
「我慢だなんて……、お気遣いありがとうございます」