運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
貴重な文献のある王立図書館。王宮に来て以来、ずっと憧れていた場所のひとつだ。エマからは、利用するには特別な許可が必要だと聞いていた。
「ええ。メルン伯爵家は代々、その功績から、自由に出入りできる権限がございますのよ」
少々、得意げに話すリディアが頼もしく見える。
「行きたいです! 一度も行ったことがなくて」
「本当ですの? せっかく王宮でお暮らしですのにもったいないですわ」
「何かと忙しくて……。それより、リディアさんは何を調べに?」
「愚問ですわよ、セレナさん」
「じゃあ、もしかして……」
リディアは小さくうなずき、わざとらしく周囲を見回すと、人差し指を唇の前にそっと立てる。
「イザベラのほこらに関わる文献を探すのですわ」
やっぱり! セレナの胸は騒いだ。
アルナリアの歴史に詳しいリディアなら、イザベラにまつわる話を、荒唐無稽なおとぎ話ではなく、史実の一つとして怖がることなく聞いてくれるだろう。おそらく、彼女以上に頼もしい協力者はほかにいない。
「リディアさんはどうしてそんなにイザベラにこだわるの?」
「それが、メルンの使命だからですわよ」
「使命……?」
「そうですわ。イザベラが復活したかもしれないとなれば、メルンの兵士たちは最前線で戦うことになるでしょう。少しでも多くの情報を得ることは、兵士たちを守るためにも必要なことですのよ」
きっぱりと答えたリディアの目には、力強い光が宿っていた。ただの興味本位ではない。メルン伯爵の後継者としての責任感がひしひしと伝わってくる。
しかし、すぐに彼女は愛くるしい瞳でほほえみ、セレナの手を握った。
「セレナさんも興味ありませんこと?」
「え、ええ、もちろん。私も図書館へ行っても大丈夫でしょうか?」
「ええ。メルン伯爵家は代々、その功績から、自由に出入りできる権限がございますのよ」
少々、得意げに話すリディアが頼もしく見える。
「行きたいです! 一度も行ったことがなくて」
「本当ですの? せっかく王宮でお暮らしですのにもったいないですわ」
「何かと忙しくて……。それより、リディアさんは何を調べに?」
「愚問ですわよ、セレナさん」
「じゃあ、もしかして……」
リディアは小さくうなずき、わざとらしく周囲を見回すと、人差し指を唇の前にそっと立てる。
「イザベラのほこらに関わる文献を探すのですわ」
やっぱり! セレナの胸は騒いだ。
アルナリアの歴史に詳しいリディアなら、イザベラにまつわる話を、荒唐無稽なおとぎ話ではなく、史実の一つとして怖がることなく聞いてくれるだろう。おそらく、彼女以上に頼もしい協力者はほかにいない。
「リディアさんはどうしてそんなにイザベラにこだわるの?」
「それが、メルンの使命だからですわよ」
「使命……?」
「そうですわ。イザベラが復活したかもしれないとなれば、メルンの兵士たちは最前線で戦うことになるでしょう。少しでも多くの情報を得ることは、兵士たちを守るためにも必要なことですのよ」
きっぱりと答えたリディアの目には、力強い光が宿っていた。ただの興味本位ではない。メルン伯爵の後継者としての責任感がひしひしと伝わってくる。
しかし、すぐに彼女は愛くるしい瞳でほほえみ、セレナの手を握った。
「セレナさんも興味ありませんこと?」
「え、ええ、もちろん。私も図書館へ行っても大丈夫でしょうか?」