運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
ここへ来てから、ドレスをたくさん用意してもらっていたが、アレクがそんなことまで気を回してくれるなんて意外で、セレナは素直に驚いた。
「新しく仕立てるんですか?」
「いえ、それが……、セレナ様がお持ちになっていた黒いドレスをお直しするようにと。なんでも、火や水に強く、魔術を扱うにはとても安全だからと……」
言いながら、エマは不安そうな表情をしている。魔術の訓練など、とても物騒だと思っているようだ。
「わかりました。殿下のおっしゃる通りに。お任せします」
「は、はいっ。魔術師団の方々はフードのついたものをお召しですから、セレナ様もそのように……と。あ、あと、手袋もお作りできると思います。真っ白なお肌に傷一つつけない衣装をお願いしないと……」
エマはそわそわしながら、黒のドレスをクローゼットから取り出し、裁縫師を部屋に招き入れると細かに要望を伝えた。
王宮に出入りする女裁縫師の手際は素晴らしかった。採寸を済ませると、ドレスの糸をあっという間にほどき、裁断し、フードのついたワンピースのローブを作り上げた。
余った布で手袋を作り、裾にレースまで施してくれる。紫色を帯びて、あやしく黒光りしていたドレスは、高質なローブに仕上がった。
翌朝、セレナはそのローブを身にまとい、不安そうなエマに見送られる中、訓練場へと向かった。
昨日と同じように、訓練場には誰もいなかった。ただひとり、黒いローブをまとったオリオンを除いては。
「おやおや、気合い充分ですねぇ」
「新しく仕立てるんですか?」
「いえ、それが……、セレナ様がお持ちになっていた黒いドレスをお直しするようにと。なんでも、火や水に強く、魔術を扱うにはとても安全だからと……」
言いながら、エマは不安そうな表情をしている。魔術の訓練など、とても物騒だと思っているようだ。
「わかりました。殿下のおっしゃる通りに。お任せします」
「は、はいっ。魔術師団の方々はフードのついたものをお召しですから、セレナ様もそのように……と。あ、あと、手袋もお作りできると思います。真っ白なお肌に傷一つつけない衣装をお願いしないと……」
エマはそわそわしながら、黒のドレスをクローゼットから取り出し、裁縫師を部屋に招き入れると細かに要望を伝えた。
王宮に出入りする女裁縫師の手際は素晴らしかった。採寸を済ませると、ドレスの糸をあっという間にほどき、裁断し、フードのついたワンピースのローブを作り上げた。
余った布で手袋を作り、裾にレースまで施してくれる。紫色を帯びて、あやしく黒光りしていたドレスは、高質なローブに仕上がった。
翌朝、セレナはそのローブを身にまとい、不安そうなエマに見送られる中、訓練場へと向かった。
昨日と同じように、訓練場には誰もいなかった。ただひとり、黒いローブをまとったオリオンを除いては。
「おやおや、気合い充分ですねぇ」