運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
ローブ姿のセレナを眺めたオリオンは、満足するようにうなずく。魔術を学ぶ心構えとして、まずは合格点をもらえたようだ。
「急いで作ってもらいました。このローブは魔力に耐性があるそうなんですが……、お手柔らかにお願いします」
「こちらこそ、期待していますよ。では早速、始めましょうか」
彼は軽やかに訓練場の中央へと移動する。
「まずは、セレナ様のお力、試させていただきます」
くるりと身をひるがえし、セレナに向かい合ったオリオンは、うっすらと不気味に笑むと、右腕を空へ向かって突き上げた。
「いでよ、ワイバーン! 黒き炎をまとい、我がオリオン・クロフォードの前に顕現せよ!」
セレナは大きくまばたきをした。
えっ、ワイバーン?
何それ、いきなり実践?
オリオンの足もとに魔法陣が浮かび上がり、熱を帯びた風が訓練場を吹き抜ける。魔蝙蝠を召喚したときとはまったく違う。
セレナは風に吹き飛ばされないよう、身をかがめた。魔法陣から発する紫の光が次第に凝縮し、一つの塊となるのを固唾を飲んで見守る。
数秒後、漆黒の鱗をまとった巨躯の魔物──ワイバーンが姿を現し、大きな翼を広げた。
「う、嘘でしょ……」
セレナは思わず後ずさった。
爬虫類めいた双眼がギラリと光り、牙をむきだした口からは熱気が漏れている。その圧倒的な存在感に、セレナの顔は青ざめた。
「ワイバーンを見るのは初めてですか?」
「あ……はい。私にも、ワイバーンの召喚を?」
おそるおそる尋ねると、オリオンは涼しい顔で笑む。
「いいえ。どうぞ、ご自分の力で倒してみせてください」
「急いで作ってもらいました。このローブは魔力に耐性があるそうなんですが……、お手柔らかにお願いします」
「こちらこそ、期待していますよ。では早速、始めましょうか」
彼は軽やかに訓練場の中央へと移動する。
「まずは、セレナ様のお力、試させていただきます」
くるりと身をひるがえし、セレナに向かい合ったオリオンは、うっすらと不気味に笑むと、右腕を空へ向かって突き上げた。
「いでよ、ワイバーン! 黒き炎をまとい、我がオリオン・クロフォードの前に顕現せよ!」
セレナは大きくまばたきをした。
えっ、ワイバーン?
何それ、いきなり実践?
オリオンの足もとに魔法陣が浮かび上がり、熱を帯びた風が訓練場を吹き抜ける。魔蝙蝠を召喚したときとはまったく違う。
セレナは風に吹き飛ばされないよう、身をかがめた。魔法陣から発する紫の光が次第に凝縮し、一つの塊となるのを固唾を飲んで見守る。
数秒後、漆黒の鱗をまとった巨躯の魔物──ワイバーンが姿を現し、大きな翼を広げた。
「う、嘘でしょ……」
セレナは思わず後ずさった。
爬虫類めいた双眼がギラリと光り、牙をむきだした口からは熱気が漏れている。その圧倒的な存在感に、セレナの顔は青ざめた。
「ワイバーンを見るのは初めてですか?」
「あ……はい。私にも、ワイバーンの召喚を?」
おそるおそる尋ねると、オリオンは涼しい顔で笑む。
「いいえ。どうぞ、ご自分の力で倒してみせてください」