運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
やっぱり、イザベラなのかもしれない。二千年ぶりに復活を遂げたイザベラとして、御堂星麗奈は生まれ変わってしまった。その事実を、自分の手で証明してしまったのかもしれない。
「あなたは只者ではありませんね」
「私が、イザベラだっていうんですか?」
「状況を見れば、可能性はかなり高いです。あなたはイザベラ復活予言の日に、あのほこらにいた。その上、詠唱を必要とせず、まるで呼吸するかのようにたやすく魔力を発動しました。そのような真似ができること自体が、人間離れした力を持つという証拠です」
「私が、人間じゃない……っていうんですか?」
オリオンの声は穏やかだったが、冷水を浴びせられたかのように、セレナは震えた。荒く、息があがる。それを認めたら、どうなってしまうのだろう。
「少なくとも、魔女の能力はお持ちでしょう。しかしながら、困りました」
「……どうしてですか?」
「実は……、少々疑っていましてね。あなたにはあまりにも邪気がないのです。そうですねぇ……。言うなれば、善良な魔女。そのように見受けられます」
「善良な……?」
「ええ。あなたが善良なイザベラだというなら、可能性はあるように思いますよ」
ふと、備忘録の一節を思い出す。
ノーデルに雨を降らせ、ゴーレムを倒したイザベラ。彼女は少なくとも、ノーデルの民にとって救世主だった。
「オリオンさんはイザベラの善行を知ってるんですね?」
「イザベラの備忘録。あれを王宮に持ち込んだのは、何を隠そう私ですから」
「オリオンさんが?」
「はい。スピリトス語をアレク様にお教えしたのも、この私です」
「あなたは只者ではありませんね」
「私が、イザベラだっていうんですか?」
「状況を見れば、可能性はかなり高いです。あなたはイザベラ復活予言の日に、あのほこらにいた。その上、詠唱を必要とせず、まるで呼吸するかのようにたやすく魔力を発動しました。そのような真似ができること自体が、人間離れした力を持つという証拠です」
「私が、人間じゃない……っていうんですか?」
オリオンの声は穏やかだったが、冷水を浴びせられたかのように、セレナは震えた。荒く、息があがる。それを認めたら、どうなってしまうのだろう。
「少なくとも、魔女の能力はお持ちでしょう。しかしながら、困りました」
「……どうしてですか?」
「実は……、少々疑っていましてね。あなたにはあまりにも邪気がないのです。そうですねぇ……。言うなれば、善良な魔女。そのように見受けられます」
「善良な……?」
「ええ。あなたが善良なイザベラだというなら、可能性はあるように思いますよ」
ふと、備忘録の一節を思い出す。
ノーデルに雨を降らせ、ゴーレムを倒したイザベラ。彼女は少なくとも、ノーデルの民にとって救世主だった。
「オリオンさんはイザベラの善行を知ってるんですね?」
「イザベラの備忘録。あれを王宮に持ち込んだのは、何を隠そう私ですから」
「オリオンさんが?」
「はい。スピリトス語をアレク様にお教えしたのも、この私です」