運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
「……これが、結界のオーブか」
アレクは鋭い眼光でオーブを見つめ、ゆっくりと歩み寄った。静かな声なのに、室内の空気が一瞬で張りつめる。
真剣なまなざしを前に、セレナは激しく緊張した。同時に、彼に認められたい気持ちが浮かぶ。近づきがたいけど、近づきたい。でも近づくのは怖い。そんなふうに心が揺れている。
「たぶん……成功したと思います」
「たぶん、では困るな」
あきれるようにアレクは眉を寄せるが、瞳の奥にはわずかな安堵がにじんでいる。しかし、気を引き締めるように、すぐに彼は声を低めた。
「ノーデルの結界を維持できるだけの力があるか、確かめなければならないな」
「たしか、オーブは結界塔に祀って初めて効力を発揮するんですよね? ルミナリア時代は天穹聖域の中心……天穹宮の真下にあると書かれていたはずです」
急いで備忘録をめくっていると、アレクがそっと腕に触れてくる。
「天穹宮の真下は、ここだ」
「え……ここ?」
セレナは思わず、天井を見上げた。そこには灰色の天井が広がっているだけだったが、アレクはうなずいた。
「アルナリア王城のはるか上空に、天穹宮はある。ルミナリアの時代から、王城の場所は変わっていないからな。結界塔も当時のまま、ここに残されている」
「天穹聖域と結界塔は何か関係があるんですか?」
「結界塔を管理しているのは、天穹宮で暮らす教皇と言っても過言ではないだろう。アルナリア全土に張り巡らされた魔法陣は、教皇の魔力で維持されている。その魔法陣……俺たちは龍脈と呼んでいるんだが、その龍脈を通じてオーブに宿る魔力を各地に送り込んでいるんだ」
アレクは鋭い眼光でオーブを見つめ、ゆっくりと歩み寄った。静かな声なのに、室内の空気が一瞬で張りつめる。
真剣なまなざしを前に、セレナは激しく緊張した。同時に、彼に認められたい気持ちが浮かぶ。近づきがたいけど、近づきたい。でも近づくのは怖い。そんなふうに心が揺れている。
「たぶん……成功したと思います」
「たぶん、では困るな」
あきれるようにアレクは眉を寄せるが、瞳の奥にはわずかな安堵がにじんでいる。しかし、気を引き締めるように、すぐに彼は声を低めた。
「ノーデルの結界を維持できるだけの力があるか、確かめなければならないな」
「たしか、オーブは結界塔に祀って初めて効力を発揮するんですよね? ルミナリア時代は天穹聖域の中心……天穹宮の真下にあると書かれていたはずです」
急いで備忘録をめくっていると、アレクがそっと腕に触れてくる。
「天穹宮の真下は、ここだ」
「え……ここ?」
セレナは思わず、天井を見上げた。そこには灰色の天井が広がっているだけだったが、アレクはうなずいた。
「アルナリア王城のはるか上空に、天穹宮はある。ルミナリアの時代から、王城の場所は変わっていないからな。結界塔も当時のまま、ここに残されている」
「天穹聖域と結界塔は何か関係があるんですか?」
「結界塔を管理しているのは、天穹宮で暮らす教皇と言っても過言ではないだろう。アルナリア全土に張り巡らされた魔法陣は、教皇の魔力で維持されている。その魔法陣……俺たちは龍脈と呼んでいるんだが、その龍脈を通じてオーブに宿る魔力を各地に送り込んでいるんだ」