運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
「すごい……そんなことができるなんて」
「教皇様はすべてを司る神……などと呼ばれていますからね」
オリオンは目を細める。その表情には尊敬の色が浮かんでいる。
ひねくれ者の彼でさえ敬う人。教皇とは、どんな方なのだろう。会ってみたい。好奇心が膨れ上がるのを感じていると、アレクの手が背中に回される。
「さあ、あまり長話をしている時間はない。騎士団らはノーデルに到着したと連絡を受けたばかりだ。急ぐぞ」
「は、はいっ」
セレナは急いでオーブを抱えると、アレクとともに研究所をあとにした。
「オリオンさんは行かないんですか?」
後ろを振り返って、セレナは尋ねる。
「わざわざついてくる必要もないだろう。結界塔には、天穹宮から派遣された司祭もいるからな」
「司祭様がいると、魔術師様は必要ないんですか?」
「……まあ、管轄が違うとでも思っておけ」
アレクは苦笑すると、セレナの抱えるオーブへと目を落とす。
「それにしても、おまえには何度も驚かされる。見事、ゴーレムを鎮めることができたら、陛下が褒美をやると言っている」
「陛下が?」
「おまえが何者かわからないうちは、陛下に会わせるわけにはいかないが、アルナリアに貢献するとなれば、話は別だ。欲しいものがあれば、言ってみろ」
「今は、そうですね……雨漏りしない家とか……」
セレナは考え考えつぶやきつつ、ハッとする。
「あ、あとっ、アルヴェインの森にある洞窟の地質調査の許可とか、イザベラのほこらが二千年前のいつごろ作られたものか調べる許可とか……」
「教皇様はすべてを司る神……などと呼ばれていますからね」
オリオンは目を細める。その表情には尊敬の色が浮かんでいる。
ひねくれ者の彼でさえ敬う人。教皇とは、どんな方なのだろう。会ってみたい。好奇心が膨れ上がるのを感じていると、アレクの手が背中に回される。
「さあ、あまり長話をしている時間はない。騎士団らはノーデルに到着したと連絡を受けたばかりだ。急ぐぞ」
「は、はいっ」
セレナは急いでオーブを抱えると、アレクとともに研究所をあとにした。
「オリオンさんは行かないんですか?」
後ろを振り返って、セレナは尋ねる。
「わざわざついてくる必要もないだろう。結界塔には、天穹宮から派遣された司祭もいるからな」
「司祭様がいると、魔術師様は必要ないんですか?」
「……まあ、管轄が違うとでも思っておけ」
アレクは苦笑すると、セレナの抱えるオーブへと目を落とす。
「それにしても、おまえには何度も驚かされる。見事、ゴーレムを鎮めることができたら、陛下が褒美をやると言っている」
「陛下が?」
「おまえが何者かわからないうちは、陛下に会わせるわけにはいかないが、アルナリアに貢献するとなれば、話は別だ。欲しいものがあれば、言ってみろ」
「今は、そうですね……雨漏りしない家とか……」
セレナは考え考えつぶやきつつ、ハッとする。
「あ、あとっ、アルヴェインの森にある洞窟の地質調査の許可とか、イザベラのほこらが二千年前のいつごろ作られたものか調べる許可とか……」