離婚を切りだしたら無口な旦那様がしゃべるようになりました
きらびやかなシャンデリアが灯る王宮の大広間。
華やかな音楽と笑い声が交錯する中、アリシアとフィリクスは貴族たちへ挨拶にまわった。
普段それほど他人と関わらないフィリクスが自ら挨拶まわりをしているということで、周囲はかなり驚いた様子だ。
「人形侯爵という噂は嘘だったのか」
「ずいぶんな変わりようだ」
フィリクスは複雑な表情を浮かべながらアリシアに問う。
「そんなに不愛想なのか? 俺は」
「えっ……」
アリシアはとっさにどう返事をしようか迷って言葉に詰まったので、フィリクスが半眼で見つめた。
「そうか。もう少し愛想よくしよう」
「はい。それがいいと思います」
「……どうすればいい?」
真剣な顔でフィリクスに訊かれて、アリシアはふっと笑いが洩れた。
「そのままでいいです。今夜の旦那様はとても素敵です」
「そ、そうか?」
フィリクスは照れくさそうに頬を赤らめて視線を泳がす。
その様子を見たアリシアは穏やかな気持ちになり、自然と笑みがこぼれた。
華やかな音楽と笑い声が交錯する中、アリシアとフィリクスは貴族たちへ挨拶にまわった。
普段それほど他人と関わらないフィリクスが自ら挨拶まわりをしているということで、周囲はかなり驚いた様子だ。
「人形侯爵という噂は嘘だったのか」
「ずいぶんな変わりようだ」
フィリクスは複雑な表情を浮かべながらアリシアに問う。
「そんなに不愛想なのか? 俺は」
「えっ……」
アリシアはとっさにどう返事をしようか迷って言葉に詰まったので、フィリクスが半眼で見つめた。
「そうか。もう少し愛想よくしよう」
「はい。それがいいと思います」
「……どうすればいい?」
真剣な顔でフィリクスに訊かれて、アリシアはふっと笑いが洩れた。
「そのままでいいです。今夜の旦那様はとても素敵です」
「そ、そうか?」
フィリクスは照れくさそうに頬を赤らめて視線を泳がす。
その様子を見たアリシアは穏やかな気持ちになり、自然と笑みがこぼれた。