離婚を切りだしたら無口な旦那様がしゃべるようになりました
小鳥のさえずりが遠くで揺れ、やわらかい風が薔薇の香りを運んでくる。この心地いい午後の空気をゆっくり吸いながら、時折ふたりとも黙ってしまうことがある。
それでも以前と違うのは、ただそばにいるだけで安心できるということ。
フィリクスは相変わらず不器用で、口数はそれほど多くないけれど、それでもアリシアの言葉に耳を傾けてくれるし、一緒に笑顔になってくれる。
アリシアがふと目線をとなりに上げると、フィリクスは少し肩を傾けて目を閉じていた。
(旦那様、眠ってしまったのかしら?)
アリシアは思わず微笑んだ。
こんなに無防備で穏やかな彼を見ることは、あまりない。
そっとフィリクスの手に触れると、彼の指が静かに動き、アリシアの手を包み込んだ。
少し驚いたけれど、フィリクスはそのまま動かないので、アリシアも彼の肩に頭を預けて静かに目を閉じた。
昼寝には最適な、穏やかで暖かい午後のことだった。
それでも以前と違うのは、ただそばにいるだけで安心できるということ。
フィリクスは相変わらず不器用で、口数はそれほど多くないけれど、それでもアリシアの言葉に耳を傾けてくれるし、一緒に笑顔になってくれる。
アリシアがふと目線をとなりに上げると、フィリクスは少し肩を傾けて目を閉じていた。
(旦那様、眠ってしまったのかしら?)
アリシアは思わず微笑んだ。
こんなに無防備で穏やかな彼を見ることは、あまりない。
そっとフィリクスの手に触れると、彼の指が静かに動き、アリシアの手を包み込んだ。
少し驚いたけれど、フィリクスはそのまま動かないので、アリシアも彼の肩に頭を預けて静かに目を閉じた。
昼寝には最適な、穏やかで暖かい午後のことだった。