離婚を切りだしたら無口な旦那様がしゃべるようになりました
「今朝、孤児院から手紙が届いた」
「えっ……」
アリシアが顔を向けると、フィリクスは紅茶をひと口飲んで続けた。
「寄付と書物の寄贈に対する礼状だったが、君がそうしたのか?」
「あ、はい。少しばかり。でも、侯爵家のお金に手をつけてはいませんから」
「では、自分の稼ぎから?」
「ええ、そうです」
フィリクスの眉がわずかに寄り、渋い表情になる。
その変化にアリシアは気づき、思わず額に汗が滲んだ。
「それは公的におこなうものだ。よって君の稼ぎから捻出するものではない」
「……申し訳ございません」
アリシアは俯きかすれた声で謝罪をした。
そのあとはお互いに会話が続かず、時間が過ぎていき、茶会はお開きとなってしまった。
(結局、何がしたかったのかしら? 金銭の話ならわざわざこの場を設ける必要はないのに)
アリシアは意味がわからない、と肩をすくめた。
エレナに視線を向けると彼女は複雑な表情で苦笑し、となりのセインは無表情ながらも、わずかに呆れているようだった。
「えっ……」
アリシアが顔を向けると、フィリクスは紅茶をひと口飲んで続けた。
「寄付と書物の寄贈に対する礼状だったが、君がそうしたのか?」
「あ、はい。少しばかり。でも、侯爵家のお金に手をつけてはいませんから」
「では、自分の稼ぎから?」
「ええ、そうです」
フィリクスの眉がわずかに寄り、渋い表情になる。
その変化にアリシアは気づき、思わず額に汗が滲んだ。
「それは公的におこなうものだ。よって君の稼ぎから捻出するものではない」
「……申し訳ございません」
アリシアは俯きかすれた声で謝罪をした。
そのあとはお互いに会話が続かず、時間が過ぎていき、茶会はお開きとなってしまった。
(結局、何がしたかったのかしら? 金銭の話ならわざわざこの場を設ける必要はないのに)
アリシアは意味がわからない、と肩をすくめた。
エレナに視線を向けると彼女は複雑な表情で苦笑し、となりのセインは無表情ながらも、わずかに呆れているようだった。