引きこもり令嬢の契約婚約
「ネルちゃん」
『大好きになれる人って、そんなにたくさんはいないんだよ。失うくらいなら自分を変えたほうがよかったって、後から思っても遅いからね』
「うん……」
不思議と、このかわいい聖獣の言葉は、ストンと胸に落ちてくる。
自信がなくても側にいたいなら、セアラは変わらなければならない。逃げずに戦わなくてはならないのだ。
「私、がんばる」
「うん。今のセアラなら、きっとねえさんも協力してくれるよー」
温かい布団の中で、セアラがうとうととしてきた頃、窓の方からカツカツとつつくような音がする。
見ればシロフクロウがすごい勢いで窓を叩いているではないか。
「ホワイティ様!」
セアラが慌てて窓を開けると、彼女は飛び立って中に入り、ベッドのフレームに止まった。
『夜分に悪いわね。伝言に来たの。エリオットが明日来てほしいって』
「エリオット様が……ですか?」
『ネルがセアラに加護を与えたって教えたら、王城内がすごいことになっちゃって』
「え? えええ?」
『そんなわけだから、明日に備えて早く寝なさい』
ついさっきまでは眠りかけていたというのに、そんな爆弾発言を落とされて眠れるはずなどない。
しかし、ホワイティは『明日いきなり言われたら焦ると思って伝えに来たのよ』と、満足げに言うと、再び飛んでいってしまった。
「いや……眠れそうにないわ」
『セアラ……ホワイティねえさんは、本当は優しいんだよ。本当はね?』
とネルが必死に擁護する羽目になったのだった。
『大好きになれる人って、そんなにたくさんはいないんだよ。失うくらいなら自分を変えたほうがよかったって、後から思っても遅いからね』
「うん……」
不思議と、このかわいい聖獣の言葉は、ストンと胸に落ちてくる。
自信がなくても側にいたいなら、セアラは変わらなければならない。逃げずに戦わなくてはならないのだ。
「私、がんばる」
「うん。今のセアラなら、きっとねえさんも協力してくれるよー」
温かい布団の中で、セアラがうとうととしてきた頃、窓の方からカツカツとつつくような音がする。
見ればシロフクロウがすごい勢いで窓を叩いているではないか。
「ホワイティ様!」
セアラが慌てて窓を開けると、彼女は飛び立って中に入り、ベッドのフレームに止まった。
『夜分に悪いわね。伝言に来たの。エリオットが明日来てほしいって』
「エリオット様が……ですか?」
『ネルがセアラに加護を与えたって教えたら、王城内がすごいことになっちゃって』
「え? えええ?」
『そんなわけだから、明日に備えて早く寝なさい』
ついさっきまでは眠りかけていたというのに、そんな爆弾発言を落とされて眠れるはずなどない。
しかし、ホワイティは『明日いきなり言われたら焦ると思って伝えに来たのよ』と、満足げに言うと、再び飛んでいってしまった。
「いや……眠れそうにないわ」
『セアラ……ホワイティねえさんは、本当は優しいんだよ。本当はね?』
とネルが必死に擁護する羽目になったのだった。