引きこもり令嬢の契約婚約
必死にエリオットにしがみついていたセアラは、誰かに押されたような衝撃で目を開ける。
『いつまでやってんのよ!』
「ホワイティ」
「ホワイティ様」
飛んできたホワイティに激突されたのだ。
無理矢理ふたりの間に入り込んだホワイティの羽から、ネルも転がり落ちてくる。
「ネルちゃん」
『許してあげてぇ、セアラ。ホワイティねえさんは、エリオットが大好きなんだよう』
「もちろんです」
「……おいで、ホワイティ。正気を失うところだったから助かったよ」
ホワイティは差し出されたエリオットの腕に飛び乗る。
セアラとエリオットは顔を見合わせて笑った。
気持ちが通じ合うって、こんなに幸せなことなのだと、改めて実感する。
「ところでセアラ、確認したいことがあるんだけど、キャンベル公爵かアドレイド嬢からお茶をもらったことはあるかい?」
「ありますよ。さっぱりとした味のハーブティをいただきました」
「その時、なんか変なことはなかったかな」
「変なこと……ですか?」
特に何もなかったとは思うが、エリオットの不安げな顔が気になる。
「妙に頭がすっきりした……とか。目の前の人の言葉が正しそうに思えた……とか」
「それは……」
アドレイドの話を聞いて、マイルズがいじめられているのだと思い込み、引きこもりで人に迷惑をかける自分は、王太子妃にふさわしくないと思った。
でもそれは前からうっすら思っていたことでもあり、あの時衝動的にものすごく悲しくなったのは……。
『いつまでやってんのよ!』
「ホワイティ」
「ホワイティ様」
飛んできたホワイティに激突されたのだ。
無理矢理ふたりの間に入り込んだホワイティの羽から、ネルも転がり落ちてくる。
「ネルちゃん」
『許してあげてぇ、セアラ。ホワイティねえさんは、エリオットが大好きなんだよう』
「もちろんです」
「……おいで、ホワイティ。正気を失うところだったから助かったよ」
ホワイティは差し出されたエリオットの腕に飛び乗る。
セアラとエリオットは顔を見合わせて笑った。
気持ちが通じ合うって、こんなに幸せなことなのだと、改めて実感する。
「ところでセアラ、確認したいことがあるんだけど、キャンベル公爵かアドレイド嬢からお茶をもらったことはあるかい?」
「ありますよ。さっぱりとした味のハーブティをいただきました」
「その時、なんか変なことはなかったかな」
「変なこと……ですか?」
特に何もなかったとは思うが、エリオットの不安げな顔が気になる。
「妙に頭がすっきりした……とか。目の前の人の言葉が正しそうに思えた……とか」
「それは……」
アドレイドの話を聞いて、マイルズがいじめられているのだと思い込み、引きこもりで人に迷惑をかける自分は、王太子妃にふさわしくないと思った。
でもそれは前からうっすら思っていたことでもあり、あの時衝動的にものすごく悲しくなったのは……。