引きこもり令嬢の契約婚約
聖獣ネルの力
エリオットに待つように言われたセアラは、護衛を付けてもらい、城の庭園を散歩していた。
ネルが眩しさを嫌うので、セアラは日傘をさし、ネルを肩に乗せている。
『王城、久しぶりにくるなぁ』
「ネルちゃんは今まで、王族に加護を与えたことはないの?」
『うん。私はないよ。目立つのが好きじゃないし、モグラって弱そうでしょ。王族には箔ってものも必要だからねぇ』
「私も、目立つのは苦手だわ」
この聖獣とは、とことん気が合う。
エリオットの婚約者である以上は仕方がないが、今だって護衛を付けられているという事実にむずかゆくなってしまう。
「初代国王が、聖獣と友人だったから、この国では王族に聖獣の加護が与えられるようになったんだよね?」
『そうだねぇ。王族は国を守るために聖獣を従えるって言われているけど、別にそんな使命感は聖獣の方にはないんだよ。ただ、気に入った子と一緒にいたいだけ。難しい理屈を付けたがるのは人間の方』
確かにそうかもしれない。
階級社会の中にいると、いつだって建前が大事になる。聖獣の加護も今は王族としての格を表すような扱われ方をされているくらいだ。
その点、聖獣はあまりにも自然体だ。
『セアラは、偉ぶるのが苦手でしょ。私も、そんなにすごい聖獣じゃないし、そのままでいればいいよ』
「ネルちゃんはすごいよ。いてくれるだけで勇気が出るんだもん」
『へへ。セアラのそういうとこ、好きだなぁ』
「だって本当だもの」
人前に立つのが苦手なセアラだが、ネルが傍についていてくれるだけで勇気が出る。
ネルが眩しさを嫌うので、セアラは日傘をさし、ネルを肩に乗せている。
『王城、久しぶりにくるなぁ』
「ネルちゃんは今まで、王族に加護を与えたことはないの?」
『うん。私はないよ。目立つのが好きじゃないし、モグラって弱そうでしょ。王族には箔ってものも必要だからねぇ』
「私も、目立つのは苦手だわ」
この聖獣とは、とことん気が合う。
エリオットの婚約者である以上は仕方がないが、今だって護衛を付けられているという事実にむずかゆくなってしまう。
「初代国王が、聖獣と友人だったから、この国では王族に聖獣の加護が与えられるようになったんだよね?」
『そうだねぇ。王族は国を守るために聖獣を従えるって言われているけど、別にそんな使命感は聖獣の方にはないんだよ。ただ、気に入った子と一緒にいたいだけ。難しい理屈を付けたがるのは人間の方』
確かにそうかもしれない。
階級社会の中にいると、いつだって建前が大事になる。聖獣の加護も今は王族としての格を表すような扱われ方をされているくらいだ。
その点、聖獣はあまりにも自然体だ。
『セアラは、偉ぶるのが苦手でしょ。私も、そんなにすごい聖獣じゃないし、そのままでいればいいよ』
「ネルちゃんはすごいよ。いてくれるだけで勇気が出るんだもん」
『へへ。セアラのそういうとこ、好きだなぁ』
「だって本当だもの」
人前に立つのが苦手なセアラだが、ネルが傍についていてくれるだけで勇気が出る。