引きこもり令嬢の契約婚約
*
「念のため、騎士二名は先に進み、残党がいないか確認するように。それと、今回の件はアルドリッド辺境伯に報告する必要がある。詳細をまとめておいてほしい」
エリオットは騎士たちに指示を出すと、馬車の方へと戻った。
「待たせたね、セアラ。彼女は……」
しかし、馬車の扉を開けても誰もいない。
エリオットはなにが起きたのか理解できずに周囲を見渡す。
「セアラ? ネル!」
呼びかけに応える声はない。襲われた女性の姿も忽然と消えていた。
「エリオット様、どうなさいました」
「セアラが消えた。襲われた女性と共に」
「そんなバカな……まさか」
エリオットと護衛騎士のローランドは顔を見合わせる。
「その女が……」
「まんまとやられた。女性だからと油断したな。今いる騎士はこちらに集まって捜索して」
ローランドがエリオットからの指示を伝えに走ると同時に、エリオットは空を仰いだ。
「ホワイティ、来てくれ!」
今、ホワイティは別行動中だ。それでも、エリオットから呼びかければ、彼女は国のどこにいても、駆けつける。
しばらくすると空に黒い点が見えた。それは見る見るうちに近づいてきて、やがて聖獣の形が認識できるようになる。
「……ホワイティ!」
『エリオット!』
大きな白い羽をはばたかせて、やってきたのはホワイティだ。
「念のため、騎士二名は先に進み、残党がいないか確認するように。それと、今回の件はアルドリッド辺境伯に報告する必要がある。詳細をまとめておいてほしい」
エリオットは騎士たちに指示を出すと、馬車の方へと戻った。
「待たせたね、セアラ。彼女は……」
しかし、馬車の扉を開けても誰もいない。
エリオットはなにが起きたのか理解できずに周囲を見渡す。
「セアラ? ネル!」
呼びかけに応える声はない。襲われた女性の姿も忽然と消えていた。
「エリオット様、どうなさいました」
「セアラが消えた。襲われた女性と共に」
「そんなバカな……まさか」
エリオットと護衛騎士のローランドは顔を見合わせる。
「その女が……」
「まんまとやられた。女性だからと油断したな。今いる騎士はこちらに集まって捜索して」
ローランドがエリオットからの指示を伝えに走ると同時に、エリオットは空を仰いだ。
「ホワイティ、来てくれ!」
今、ホワイティは別行動中だ。それでも、エリオットから呼びかければ、彼女は国のどこにいても、駆けつける。
しばらくすると空に黒い点が見えた。それは見る見るうちに近づいてきて、やがて聖獣の形が認識できるようになる。
「……ホワイティ!」
『エリオット!』
大きな白い羽をはばたかせて、やってきたのはホワイティだ。