引きこもり令嬢の契約婚約【番外編も完結】
『ホレスの持っていた薬と同じ!』
「えっ」
嗅いだら眠らされてしまう。セアラは咄嗟に一歩下がった。
しかし、まったく吸い込んでいないわけではない。先ほどより、やや動きが鈍ってきた。
『セアラ、大丈夫。ホワイティねえさんがいるもん。すぐ治す薬を作ってくれる』
「そうよね。すぐに気づいてくれる……はず」
だが、キャンベル公爵の薬は、ホレスが持っていた物より効能が強いのかもしれない。
頭が眩んで、セアラは膝をついた。
「ちょうどいい。ここでなら死体も残らない」
その時、キーンと耳を貫くような音が響いた。
その瞬間、飛んでいた火の粉は空中で止まり、熱波も感じなくなった。
「な、なんだ? これは」
今回は、キャンベル公爵もまた、止まった時の中にいるらしい。
「セアラ、大丈夫か」
時間が止まったことに気づいたエリオットが駆けつけ、キャンベル公爵を見るなり、セアラとの間に入る。
「公爵! まさかこの村に火をつけたのは君か?」
「これはエリオット様。あなたは動いているんですな。まさかこの状態は……聖獣が?」
キャンベル公爵の表情が、期待に緩む。そこに、神々しく光を放って、ドルフがゆっくりと空から降りてきた。
『お前が、この状況を作り出した男か?』
「お、狼の聖獣! しかも声が聞こえる? まさか……」
『なぜ火をつけた? この村はお前の村だったのではないのか?』
ドルフの神々しさに、キャンベル公爵は自然に膝をつく。
「えっ」
嗅いだら眠らされてしまう。セアラは咄嗟に一歩下がった。
しかし、まったく吸い込んでいないわけではない。先ほどより、やや動きが鈍ってきた。
『セアラ、大丈夫。ホワイティねえさんがいるもん。すぐ治す薬を作ってくれる』
「そうよね。すぐに気づいてくれる……はず」
だが、キャンベル公爵の薬は、ホレスが持っていた物より効能が強いのかもしれない。
頭が眩んで、セアラは膝をついた。
「ちょうどいい。ここでなら死体も残らない」
その時、キーンと耳を貫くような音が響いた。
その瞬間、飛んでいた火の粉は空中で止まり、熱波も感じなくなった。
「な、なんだ? これは」
今回は、キャンベル公爵もまた、止まった時の中にいるらしい。
「セアラ、大丈夫か」
時間が止まったことに気づいたエリオットが駆けつけ、キャンベル公爵を見るなり、セアラとの間に入る。
「公爵! まさかこの村に火をつけたのは君か?」
「これはエリオット様。あなたは動いているんですな。まさかこの状態は……聖獣が?」
キャンベル公爵の表情が、期待に緩む。そこに、神々しく光を放って、ドルフがゆっくりと空から降りてきた。
『お前が、この状況を作り出した男か?』
「お、狼の聖獣! しかも声が聞こえる? まさか……」
『なぜ火をつけた? この村はお前の村だったのではないのか?』
ドルフの神々しさに、キャンベル公爵は自然に膝をつく。