引きこもり令嬢の契約婚約
「……キャンベル公爵」
エリオットは座り込んでしまったキャンベル公爵の前に立ちはだかる。
「あなたは、僕らの乗った馬車を山賊に襲わせ、さらにセアラ・シーグローヴ嬢の殺害も企てた。さらに戦災孤児を公にせず、手駒のように使っていたのだろう。最終的に、証拠隠滅のために焼き払おうとした。罪に問うには、十分だ」
「エリオット様。私は、国の為に……」
「国の為になるかは、君が決めることじゃない。……ホワイティ」
エリオットはきっぱりと言い放つと、ホワイティを呼び寄せた。
『なあに、エリオット』
「暴れられると困るんだ。ちょっと眠らせてくれる?」
『分かったわ』
ホワイティが羽を動かし、風を起こす。
「や、やめろっ」
立ち上がってエリオットの首根っこを掴んだ途端、眠りの風を吸い込み、意識を失い崩れていく。
「やれやれ。この巨体を運ぶのは骨が折れそうだな」
『エリオット、火を消していいか』
「もちろん。お願いします、ドルフ」
時が再び動き出し、人の悲鳴が聞こえてくる。
次の瞬間空から細かな氷が降ってきて、大きな炎にまとわりつくようにして消化していく。
「怪我の無い奴はこっちへ。怪我したやつはそっちに集まれ」
オスニエルが手早く人を誘導し、怪我をした人の前にホワイティが向かっていったので、セアラも駆け出した。
「治療、手伝います」
『頼むわ、セアラ』
『えーい』
土を盛り上げて、これ以上火が回らないよう土手を作ってくれるのはネルだ。
こうして沈火と共に朝が来て、途中でやってきた辺境伯は、驚きのあまり言葉を失くしていた。
エリオットは座り込んでしまったキャンベル公爵の前に立ちはだかる。
「あなたは、僕らの乗った馬車を山賊に襲わせ、さらにセアラ・シーグローヴ嬢の殺害も企てた。さらに戦災孤児を公にせず、手駒のように使っていたのだろう。最終的に、証拠隠滅のために焼き払おうとした。罪に問うには、十分だ」
「エリオット様。私は、国の為に……」
「国の為になるかは、君が決めることじゃない。……ホワイティ」
エリオットはきっぱりと言い放つと、ホワイティを呼び寄せた。
『なあに、エリオット』
「暴れられると困るんだ。ちょっと眠らせてくれる?」
『分かったわ』
ホワイティが羽を動かし、風を起こす。
「や、やめろっ」
立ち上がってエリオットの首根っこを掴んだ途端、眠りの風を吸い込み、意識を失い崩れていく。
「やれやれ。この巨体を運ぶのは骨が折れそうだな」
『エリオット、火を消していいか』
「もちろん。お願いします、ドルフ」
時が再び動き出し、人の悲鳴が聞こえてくる。
次の瞬間空から細かな氷が降ってきて、大きな炎にまとわりつくようにして消化していく。
「怪我の無い奴はこっちへ。怪我したやつはそっちに集まれ」
オスニエルが手早く人を誘導し、怪我をした人の前にホワイティが向かっていったので、セアラも駆け出した。
「治療、手伝います」
『頼むわ、セアラ』
『えーい』
土を盛り上げて、これ以上火が回らないよう土手を作ってくれるのはネルだ。
こうして沈火と共に朝が来て、途中でやってきた辺境伯は、驚きのあまり言葉を失くしていた。