引きこもり令嬢の契約婚約
思っていたより疲れていたのか、次に目を開けた時は朝だった。
窓から差し込む光は明るく、時計を見れば七時。視線をずらすと、椅子に座ったままうとうと眠っているエリオットを見つけた。
「エリオット様……」
『シー』
ネルがぴょこりと顔を出す。
『寝かせてあげなよ。エリオット、心配でなかなか寝られないみたいだったよ』
「そうなの」
『何かあったら呼びに行くからって言ったのに、全然信用してくれないの。エリオットって変なところ疑い深い!』
ぷりぷりと怒るネルがかわいくて、笑ってしまったら、その声でエリオットは目を開けてしまった。
「……ん、起きたのかい、セアラ」
「はい。ぐっすり眠ってすっかり元気です。エリオット様、椅子で寝ては体を壊します。どうか早くお部屋に戻ってベッドで……」
あくびをする彼の油断したような姿にドキドキしていたら、エリオットは、セアラに近づいて額にキスをしたかと、ベッドにもぐりこもうとする。
「エリオット様?」
「ごめんごめん。でも離れたくないし、でも眠いし。ほら、何もしないから……」
制止も聞かずに横になると、すぐに寝息を立てる。よほど疲れていたのだろう。
反対にセアラは、驚きすぎて目はぱっちり開いたし、心臓がバクバクして寝られそうにない。
「どうしよう、ネルちゃん。これ、メイドさんたちに見られたらまずいんじゃ……」
『いいんじゃない? どうせ結婚するんでしょう?』
「でも、まだ結婚前なのに」
『一晩、同じ部屋にいたんだからもう遅いんじゃない? どこからか話は漏れて噂になるよ』
どんな噂話が王城で広がるのか、想像しただけで顔が赤くなってくる。
「どうしよう。しばらく人前に出たくない……、ひ、引きこもりたい」
『あはは。それは無理よ。だってもう、セアラがいないと困る人がいっぱいいるもの』
「そんなぁ……」
セアラの心配をよそに、エリオットは心地よさそうに寝息を立てている。
彼が自分の隣で安心して眠ってくれることがうれしくて、とはいえ、同じベッドにいるという状況に落ち着かず、セアラはベッドから出て部屋中を歩き回っていた。
窓から差し込む光は明るく、時計を見れば七時。視線をずらすと、椅子に座ったままうとうと眠っているエリオットを見つけた。
「エリオット様……」
『シー』
ネルがぴょこりと顔を出す。
『寝かせてあげなよ。エリオット、心配でなかなか寝られないみたいだったよ』
「そうなの」
『何かあったら呼びに行くからって言ったのに、全然信用してくれないの。エリオットって変なところ疑い深い!』
ぷりぷりと怒るネルがかわいくて、笑ってしまったら、その声でエリオットは目を開けてしまった。
「……ん、起きたのかい、セアラ」
「はい。ぐっすり眠ってすっかり元気です。エリオット様、椅子で寝ては体を壊します。どうか早くお部屋に戻ってベッドで……」
あくびをする彼の油断したような姿にドキドキしていたら、エリオットは、セアラに近づいて額にキスをしたかと、ベッドにもぐりこもうとする。
「エリオット様?」
「ごめんごめん。でも離れたくないし、でも眠いし。ほら、何もしないから……」
制止も聞かずに横になると、すぐに寝息を立てる。よほど疲れていたのだろう。
反対にセアラは、驚きすぎて目はぱっちり開いたし、心臓がバクバクして寝られそうにない。
「どうしよう、ネルちゃん。これ、メイドさんたちに見られたらまずいんじゃ……」
『いいんじゃない? どうせ結婚するんでしょう?』
「でも、まだ結婚前なのに」
『一晩、同じ部屋にいたんだからもう遅いんじゃない? どこからか話は漏れて噂になるよ』
どんな噂話が王城で広がるのか、想像しただけで顔が赤くなってくる。
「どうしよう。しばらく人前に出たくない……、ひ、引きこもりたい」
『あはは。それは無理よ。だってもう、セアラがいないと困る人がいっぱいいるもの』
「そんなぁ……」
セアラの心配をよそに、エリオットは心地よさそうに寝息を立てている。
彼が自分の隣で安心して眠ってくれることがうれしくて、とはいえ、同じベッドにいるという状況に落ち着かず、セアラはベッドから出て部屋中を歩き回っていた。