引きこもり令嬢の契約婚約
屋敷に戻ったセアラは、数日、ゆったりと過ごし、趣味の庭の手入れを行っていた。
そこに、知らせを持ってきたのは父だ。
「今回の件が大方片付いたので、陛下は国民に公表する前に関係者に説明するつもりらしい」
「私も行ってよろしいのですか?」
「お前は殺人未遂の被害者だからな。もちろん、結果を私から伝えることもできる。好きな方を選びなさい」
父の言葉に、セアラは頷く。
「行きます。エリオット様の隣に立つのに、自分だけ楽に逃げるわけにはいきませんから」
「わかった。では一緒に行こう」
翌朝、セアラがシーグリーヴ侯爵と共に会議室を訪れると、エリオットと護衛のローランド。オルセン侯爵とソフィア、護衛のレナルドがそろっていた。
「セアラ様。ごきげんよう。会えてうれしいわ」
「ソフィア様。不在中はいろいろ動いてくださってありがとうございます」
仲良く歓談するふたりを、オルセン侯爵は微妙な表情で見つめている。
「皆、そろったか?」
満を持して入ってきたのが、ルパード王とその側近と政務官たちだ。
「待たせたな。みんな揃っているか?」
ルパード王は顔を見渡し、セアラと目が合うと満足げに微笑んだ。
「キャンベル公爵──グラントリー・キャンベル並びに、アルドリッド辺境伯──クインシー・アルドリッド双方に聞き取りを行った。大方エリオットの言った通りだったな。キャンベル公爵の罪は無断で村をつくり運営していたこと、違法薬草の栽培、輸入記録の改ざん、そして、意図的に精神不安をあおったことだ」
実際エリオットの母親の死因は自殺であり、殺人罪とまでは言えないそうだ。
「アルドリッド辺境伯は、領地管理不備だ。領内での犯罪には、当然彼にも責任がある」
エリオットが小さく頷いた。彼はアルドリッド辺境伯のことを慕っていたようだったので、心配になったが、表面上は動揺した様子もない。
そこに、知らせを持ってきたのは父だ。
「今回の件が大方片付いたので、陛下は国民に公表する前に関係者に説明するつもりらしい」
「私も行ってよろしいのですか?」
「お前は殺人未遂の被害者だからな。もちろん、結果を私から伝えることもできる。好きな方を選びなさい」
父の言葉に、セアラは頷く。
「行きます。エリオット様の隣に立つのに、自分だけ楽に逃げるわけにはいきませんから」
「わかった。では一緒に行こう」
翌朝、セアラがシーグリーヴ侯爵と共に会議室を訪れると、エリオットと護衛のローランド。オルセン侯爵とソフィア、護衛のレナルドがそろっていた。
「セアラ様。ごきげんよう。会えてうれしいわ」
「ソフィア様。不在中はいろいろ動いてくださってありがとうございます」
仲良く歓談するふたりを、オルセン侯爵は微妙な表情で見つめている。
「皆、そろったか?」
満を持して入ってきたのが、ルパード王とその側近と政務官たちだ。
「待たせたな。みんな揃っているか?」
ルパード王は顔を見渡し、セアラと目が合うと満足げに微笑んだ。
「キャンベル公爵──グラントリー・キャンベル並びに、アルドリッド辺境伯──クインシー・アルドリッド双方に聞き取りを行った。大方エリオットの言った通りだったな。キャンベル公爵の罪は無断で村をつくり運営していたこと、違法薬草の栽培、輸入記録の改ざん、そして、意図的に精神不安をあおったことだ」
実際エリオットの母親の死因は自殺であり、殺人罪とまでは言えないそうだ。
「アルドリッド辺境伯は、領地管理不備だ。領内での犯罪には、当然彼にも責任がある」
エリオットが小さく頷いた。彼はアルドリッド辺境伯のことを慕っていたようだったので、心配になったが、表面上は動揺した様子もない。