引きこもり令嬢の契約婚約
「キャンベル公爵に関しては、公爵位は返上、本人は隠居させ、息子に伯爵位を与えることとなった」
息子とはアドレイドの兄で名前はデスモンドという。別に屋敷を持ち、城の文官として働いていた。
色々調べた結果、彼には今回の騒動に加担した形跡はなかったのだそうだ。
「キャンベル公爵領は、そのままデスモンドの所領とさせる。キャンベル公爵は王家直轄領にある貴族の為の牢に幽閉だ。今後二度とそこから出てくることは許されない。アドレイド嬢に関しては、未成年でありハーブの効能を知らなかったことと、知ってからの行動を考慮して不問とし、学園生活が終わるまではデスモンドの管理下に置く。それ以降は彼らが決めることだね。王家は介入しない」
「そうですか」
命を脅かされるような処分ではないのは、殺人を狙っているものの、やったことは直接的ではなく運任せだったあたりが考慮されているのだろう。しかしプライドが高い彼にとっては、一生幽閉の方が辛い処分かもしれない。
「それと、アルドリッド辺境伯の方は領土分割だ。北半分を今まで通り彼が管理し、南半分は王家直轄領となる」
「王家の……? しかし、王都からは山を挟む為、管理は難しいのでは」
「うむ。それでな。エリオット、お前、しばらくそこを管理しないか?」
「え?」
それは予想もしていなかった提案で、セアラも驚きと共に王を見つめる。
「今は平和だし、私もまだ隠居するような年ではない。城で私の補佐をしているよりも、自分たちで領地を運営していく方が、学べることも多いだろう。どうだ?」
エリオットはスッと息を飲んだ。そして、わずかに口元が緩む。責任ある仕事を任されて、高揚しているように。
その瞬間、セアラは彼の喜びを理解した。
(ずっと……自分の成果をたてたがっていたものね)
歴史に残る建物を建てたいと、皆に芸術を喜んでもらいたいと。
国全体でそれを推し進めるには、ひどく長い時間がかかる。だけど自分の領地だけなら、自分の裁量でそれは叶うのだ。
「かしこ……セアラ、いいかな」
すぐに了承しようとしたエリオットは、ハッと息を飲みこみセアラを見た。
息子とはアドレイドの兄で名前はデスモンドという。別に屋敷を持ち、城の文官として働いていた。
色々調べた結果、彼には今回の騒動に加担した形跡はなかったのだそうだ。
「キャンベル公爵領は、そのままデスモンドの所領とさせる。キャンベル公爵は王家直轄領にある貴族の為の牢に幽閉だ。今後二度とそこから出てくることは許されない。アドレイド嬢に関しては、未成年でありハーブの効能を知らなかったことと、知ってからの行動を考慮して不問とし、学園生活が終わるまではデスモンドの管理下に置く。それ以降は彼らが決めることだね。王家は介入しない」
「そうですか」
命を脅かされるような処分ではないのは、殺人を狙っているものの、やったことは直接的ではなく運任せだったあたりが考慮されているのだろう。しかしプライドが高い彼にとっては、一生幽閉の方が辛い処分かもしれない。
「それと、アルドリッド辺境伯の方は領土分割だ。北半分を今まで通り彼が管理し、南半分は王家直轄領となる」
「王家の……? しかし、王都からは山を挟む為、管理は難しいのでは」
「うむ。それでな。エリオット、お前、しばらくそこを管理しないか?」
「え?」
それは予想もしていなかった提案で、セアラも驚きと共に王を見つめる。
「今は平和だし、私もまだ隠居するような年ではない。城で私の補佐をしているよりも、自分たちで領地を運営していく方が、学べることも多いだろう。どうだ?」
エリオットはスッと息を飲んだ。そして、わずかに口元が緩む。責任ある仕事を任されて、高揚しているように。
その瞬間、セアラは彼の喜びを理解した。
(ずっと……自分の成果をたてたがっていたものね)
歴史に残る建物を建てたいと、皆に芸術を喜んでもらいたいと。
国全体でそれを推し進めるには、ひどく長い時間がかかる。だけど自分の領地だけなら、自分の裁量でそれは叶うのだ。
「かしこ……セアラ、いいかな」
すぐに了承しようとしたエリオットは、ハッと息を飲みこみセアラを見た。