引きこもり令嬢の契約婚約
「ホワイティがこんなことしてくれるのも、相手が君だからだ」
「そんなことないです。ホワイティ様は、エリオット様の喜ぶ顔が見たかったんですよね」
ホワイティは照れたようにそっぽを向くと飛び上がり、温かな光る風をセアラに振りかけた。
『そうよ。私はエリオットの為にやっているの。……でも、あんたの、調子に乗らないところは気に入っているわ』
そんな声が聞こえてくる。
「見ろ! セアラ様が聖獣の祝福を受けたぞ」
周りが大騒ぎする中、セアラはうれしくて涙が出そうだった。
「憧れの聖獣様と離せただけでうれしいのに、……ホワイティ様って優しいなぁ」
『そうなの、ねえさんは優しいんだよ』
セアラはネルの頭を指先で撫で、微笑む。
「私、ネルちゃんもホワイティ様も大好き」
『わたしもだよー』
祝福の鐘が鳴り響き、セアラはエリオットの隣に立つ意味を改めて考えていた。
式が終わると、王城でのパーティーが始まる。
「おめでとう、エリオット。セアラ様」
「姉上。今日は遠いところをご足労いただきましてありがとうございます」
今日は、オズボーン王国へ嫁いだフィオナもオスニエルと共に来てくれた。引きこもりだったセアラは、初めて会う。
雰囲気の柔らかさは、エリオットに通じるところがある。
「領地を任されるんだって? 国家運営の練習みたいなもんだな」
「義兄上。国境も僕の領地になるので、これからもよろしくお願いしますよ」
「ああ。むしろ気楽になったな」
フィオナと共に来たオスニエルは、終始ご機嫌だ。以前お忍びであった時と変わらない豪胆さではあるが、隣にフィオナがいるせいか、表情は柔らかい。
「まあ、今後とも仲良くやろう」
「ええ。こちらこそ。……かつて兄上が作ったという塹壕は全部埋めましたからね」
小声でのやり取りは、フィオナには聞こえていなさそうだ。
王族同士が言いたいことを言い合える関係なのは、両国間にとっていいことだろう。
「そんなことないです。ホワイティ様は、エリオット様の喜ぶ顔が見たかったんですよね」
ホワイティは照れたようにそっぽを向くと飛び上がり、温かな光る風をセアラに振りかけた。
『そうよ。私はエリオットの為にやっているの。……でも、あんたの、調子に乗らないところは気に入っているわ』
そんな声が聞こえてくる。
「見ろ! セアラ様が聖獣の祝福を受けたぞ」
周りが大騒ぎする中、セアラはうれしくて涙が出そうだった。
「憧れの聖獣様と離せただけでうれしいのに、……ホワイティ様って優しいなぁ」
『そうなの、ねえさんは優しいんだよ』
セアラはネルの頭を指先で撫で、微笑む。
「私、ネルちゃんもホワイティ様も大好き」
『わたしもだよー』
祝福の鐘が鳴り響き、セアラはエリオットの隣に立つ意味を改めて考えていた。
式が終わると、王城でのパーティーが始まる。
「おめでとう、エリオット。セアラ様」
「姉上。今日は遠いところをご足労いただきましてありがとうございます」
今日は、オズボーン王国へ嫁いだフィオナもオスニエルと共に来てくれた。引きこもりだったセアラは、初めて会う。
雰囲気の柔らかさは、エリオットに通じるところがある。
「領地を任されるんだって? 国家運営の練習みたいなもんだな」
「義兄上。国境も僕の領地になるので、これからもよろしくお願いしますよ」
「ああ。むしろ気楽になったな」
フィオナと共に来たオスニエルは、終始ご機嫌だ。以前お忍びであった時と変わらない豪胆さではあるが、隣にフィオナがいるせいか、表情は柔らかい。
「まあ、今後とも仲良くやろう」
「ええ。こちらこそ。……かつて兄上が作ったという塹壕は全部埋めましたからね」
小声でのやり取りは、フィオナには聞こえていなさそうだ。
王族同士が言いたいことを言い合える関係なのは、両国間にとっていいことだろう。