引きこもり令嬢の契約婚約【※番外編更新中です】
「殿下、私は陛下にご挨拶してまいります」
オルセン侯爵がそういい、レナルドを小突いてふたりから離れる。
レナルドも、先ほどより距離を置いて立っている。視線だけは、相変わらずソフィアに向かっていたが。
「やれやれ、変な気を使われたな」
エリオットはバツが悪そうに頭を描いた。ソフィアも苦笑してため息をつく。
「父は私を王太子妃にするつもりですから、仕方ありませんわね」
「まあね……。ところでさ、今日、僕は重大発表をするつもりなんだ」
エリオットはにやりと微笑み、ソフィアの反応をうかがっている。
「どのような? 婚約する気はないのでしょう?」
「そう。でもこれがうまくいけば、婚約の話はしばらく引き延ばせる。その間、別な人といい縁談があれば受けてもらって構わないよ」
「誰かの所有物になったら、オルセン侯爵にはなれないじゃありませんか」
この優し気な顔をした王子のたくらみがなんなのか、ソフィアはいまいち図りかねる。
「じゃあ、予告はしたからね。驚かないでよ」
「はあ……」
彼が離れていくと、ソフィアの元には令嬢たちが群がってくる。
「ソフィア様はエリオット様と仲睦まじいのですわね」
「ほほ、そんなことはないわ」
実際は悪だくみの相談なわけだが、こそこそと話し合うふたりは、周囲からは恋人同士のように見えるのだろう。
(周りにここまで思わせておいて、しばらく結婚の話を引き延ばすようなことをするの?何を考えているのかしら……)
会場に流れる音楽は、荘厳で素晴らしいけれど、令嬢たちのおしゃべりのバックに聞くにはどうにもミスマッチで落ち着かない。
オルセン侯爵がそういい、レナルドを小突いてふたりから離れる。
レナルドも、先ほどより距離を置いて立っている。視線だけは、相変わらずソフィアに向かっていたが。
「やれやれ、変な気を使われたな」
エリオットはバツが悪そうに頭を描いた。ソフィアも苦笑してため息をつく。
「父は私を王太子妃にするつもりですから、仕方ありませんわね」
「まあね……。ところでさ、今日、僕は重大発表をするつもりなんだ」
エリオットはにやりと微笑み、ソフィアの反応をうかがっている。
「どのような? 婚約する気はないのでしょう?」
「そう。でもこれがうまくいけば、婚約の話はしばらく引き延ばせる。その間、別な人といい縁談があれば受けてもらって構わないよ」
「誰かの所有物になったら、オルセン侯爵にはなれないじゃありませんか」
この優し気な顔をした王子のたくらみがなんなのか、ソフィアはいまいち図りかねる。
「じゃあ、予告はしたからね。驚かないでよ」
「はあ……」
彼が離れていくと、ソフィアの元には令嬢たちが群がってくる。
「ソフィア様はエリオット様と仲睦まじいのですわね」
「ほほ、そんなことはないわ」
実際は悪だくみの相談なわけだが、こそこそと話し合うふたりは、周囲からは恋人同士のように見えるのだろう。
(周りにここまで思わせておいて、しばらく結婚の話を引き延ばすようなことをするの?何を考えているのかしら……)
会場に流れる音楽は、荘厳で素晴らしいけれど、令嬢たちのおしゃべりのバックに聞くにはどうにもミスマッチで落ち着かない。