引きこもり令嬢の契約婚約【番外編も完結】
王は、申し訳なさそうに臣下たちを見つめている。
善良な王は、おそらくエリオットの説得に失敗したのだろう。気の毒だなとソフィアは思う。
皆沈痛な表情になっているなと、周囲を見回していたソフィアは、レナルドと目が合った。この状況で、エリオットではなく自分が見られていたことに驚いたが、心配されているのだと気づいて、平気だと伝えるべく、笑って見せる。
なのに、レナルドはなぜか怒ったような顔をしていた。
みんなが静まる中、エリオットの擁護に回ったのは、キャンベル公爵だ。
「殿下はまだお若いし、勉強熱心なのはいいことです。それに留学は一年の予定です。婚約者を決めるのはそれからでもいいでしょう」
「しかし、当家の娘はもう二十歳で……」
「そうだ。キャンベル公爵様のご息女はまだお若いからいいだろうが……」
「皆、これは殿下が令嬢方に無駄な時間を使わせないためのご配慮だとなぜわからないのだ?」
キャンベル公爵に言われ、伯爵たちは口をつぐんだ。
「うん。すまないね。僕はまだしばらく、結婚する気はないんだ。今日お越しのご令嬢たちは、皆教養もあり美しい素晴らしい女性たちだ。彼女たちを、僕のわがままで婚期を逃させるわけにはいかないよ。特に現在十八を超えている女性には、しかるべき縁談を用意してあげて欲しい」
善良な王は、おそらくエリオットの説得に失敗したのだろう。気の毒だなとソフィアは思う。
皆沈痛な表情になっているなと、周囲を見回していたソフィアは、レナルドと目が合った。この状況で、エリオットではなく自分が見られていたことに驚いたが、心配されているのだと気づいて、平気だと伝えるべく、笑って見せる。
なのに、レナルドはなぜか怒ったような顔をしていた。
みんなが静まる中、エリオットの擁護に回ったのは、キャンベル公爵だ。
「殿下はまだお若いし、勉強熱心なのはいいことです。それに留学は一年の予定です。婚約者を決めるのはそれからでもいいでしょう」
「しかし、当家の娘はもう二十歳で……」
「そうだ。キャンベル公爵様のご息女はまだお若いからいいだろうが……」
「皆、これは殿下が令嬢方に無駄な時間を使わせないためのご配慮だとなぜわからないのだ?」
キャンベル公爵に言われ、伯爵たちは口をつぐんだ。
「うん。すまないね。僕はまだしばらく、結婚する気はないんだ。今日お越しのご令嬢たちは、皆教養もあり美しい素晴らしい女性たちだ。彼女たちを、僕のわがままで婚期を逃させるわけにはいかないよ。特に現在十八を超えている女性には、しかるべき縁談を用意してあげて欲しい」