引きこもり令嬢の契約婚約【番外編も完結】
喧々諤々と話が続く中、ソフィアはそっと席を外し、バルコニーに出た。
すぐにレナルドが追ってくる。
「お嬢」
「大騒ぎになったわね」
「どうしてそんなに落ち着いていられるのですか。殿下はひどいです。どうせ結婚はお嬢が卒業しなければできないのですから、婚約だけでもしてから行けばいいのに」
「殿下の悪口をこんなところで言わないで。ホワイティ様に聞かれたらどうするの」
ホワイティはエリオットの聖獣で彼を溺愛している。この国で聖獣に睨まれたら生きていけないだろう。
聖獣の名が出て少し我に返ったのか、レナルドはトーンを落としてソフィアの隣に立った。
「……なんでお嬢は平気そうな顔をしているんですか。怒ったり悲しんだりしてもいいんですよ」
「平気だからよ。言っておくけど、私は別に殿下に恋愛感情とかないわよ」
「えっ……」
レナルドの動きが止まる。まさに、目が点になったというような顔だ。
「だって次期王太子妃にふさわしくあろうと、ずっと頑張っていたじゃありませんか」
「そうだけど……。それはお家の為よ。自分の意志を優先していいのなら、結婚なんてしないわ。どちらかと言えば殿下とは気が合わないし……」
言ってから、ソフィアはきょろきょろとあたりを見回す。
レナルドに注意している場合ではない。自分の言動も、ホワイティに聞かれたら十分問題だ。
すぐにレナルドが追ってくる。
「お嬢」
「大騒ぎになったわね」
「どうしてそんなに落ち着いていられるのですか。殿下はひどいです。どうせ結婚はお嬢が卒業しなければできないのですから、婚約だけでもしてから行けばいいのに」
「殿下の悪口をこんなところで言わないで。ホワイティ様に聞かれたらどうするの」
ホワイティはエリオットの聖獣で彼を溺愛している。この国で聖獣に睨まれたら生きていけないだろう。
聖獣の名が出て少し我に返ったのか、レナルドはトーンを落としてソフィアの隣に立った。
「……なんでお嬢は平気そうな顔をしているんですか。怒ったり悲しんだりしてもいいんですよ」
「平気だからよ。言っておくけど、私は別に殿下に恋愛感情とかないわよ」
「えっ……」
レナルドの動きが止まる。まさに、目が点になったというような顔だ。
「だって次期王太子妃にふさわしくあろうと、ずっと頑張っていたじゃありませんか」
「そうだけど……。それはお家の為よ。自分の意志を優先していいのなら、結婚なんてしないわ。どちらかと言えば殿下とは気が合わないし……」
言ってから、ソフィアはきょろきょろとあたりを見回す。
レナルドに注意している場合ではない。自分の言動も、ホワイティに聞かれたら十分問題だ。