引きこもり令嬢の契約婚約
『エリオット。しないわよね、結婚なんて! 私より大事な人なんていらないでしょう?』
「そうだね、ホワイティ。僕もまだ結婚なんて早いと思っているよ」
『そうよね!』
うれしそうに、ホワイティは白い翼をはためかせる。
「でもね。いつかはしなければならないなって思っているよ。僕は王の子だからね。そして、妻となる人は、大切にしたいと思っている」
『そんなぁ……』
「でもね。そんな人ができたからと言って、君が大切じゃなくなるわけじゃない。僕に加護を与え、ずっとそばにいてくれた君のことは、とても大事な家族だと思っているよ」
『エリオット……』
エリオットは人当たりのいい柔和な顔をしていて、笑うとそれがさらに際立つ。
ホワイティは、大好きな笑顔を見て言葉を飲み込んだ。これ以上けたたましく反撃するのははばかられる。
しかし、納得はできていない。ホワイティはエリオットが好きなのだ。初めて姿を見た時から一目惚れして、自分が加護を与えるために他の聖獣に手回しし、加護聖獣という立場を手に入れたのだ。これから先も、彼の一番は自分でありたいし、彼の妻、ましてや子供のことなど考えたくもない。
『やっぱり嫌よぅ!』
ホワイティはエリオットの腕から飛び立ち、執務室をぐるりと回ると外へと飛び出していった。
「おや、機嫌を損ねちゃったかな」
苦笑するエリオットを見て、国王はため息をつく。
「ホワイティのお前への入れ込みようは、相変わらずすごいな。──フランクリン!」
国王が呼びかけると、鷹の聖獣フランクリンが開いていた窓から入ってきて、国王の腕に止まった。
「ホワイティはなんとかならんか。フランクリン」
『仕方ないだろうな。ホワイティの執着は昔から異常だ。エリオットが生まれてから、加護の儀式まで、聖獣たちみんなをずっと牽制していたくらいだぞ。どうやら歩けるようになったころから目をつけていたみたいだぞ』
からかうようなフランクリンの言葉に、エリオットは笑って返す。
「そうだね、ホワイティ。僕もまだ結婚なんて早いと思っているよ」
『そうよね!』
うれしそうに、ホワイティは白い翼をはためかせる。
「でもね。いつかはしなければならないなって思っているよ。僕は王の子だからね。そして、妻となる人は、大切にしたいと思っている」
『そんなぁ……』
「でもね。そんな人ができたからと言って、君が大切じゃなくなるわけじゃない。僕に加護を与え、ずっとそばにいてくれた君のことは、とても大事な家族だと思っているよ」
『エリオット……』
エリオットは人当たりのいい柔和な顔をしていて、笑うとそれがさらに際立つ。
ホワイティは、大好きな笑顔を見て言葉を飲み込んだ。これ以上けたたましく反撃するのははばかられる。
しかし、納得はできていない。ホワイティはエリオットが好きなのだ。初めて姿を見た時から一目惚れして、自分が加護を与えるために他の聖獣に手回しし、加護聖獣という立場を手に入れたのだ。これから先も、彼の一番は自分でありたいし、彼の妻、ましてや子供のことなど考えたくもない。
『やっぱり嫌よぅ!』
ホワイティはエリオットの腕から飛び立ち、執務室をぐるりと回ると外へと飛び出していった。
「おや、機嫌を損ねちゃったかな」
苦笑するエリオットを見て、国王はため息をつく。
「ホワイティのお前への入れ込みようは、相変わらずすごいな。──フランクリン!」
国王が呼びかけると、鷹の聖獣フランクリンが開いていた窓から入ってきて、国王の腕に止まった。
「ホワイティはなんとかならんか。フランクリン」
『仕方ないだろうな。ホワイティの執着は昔から異常だ。エリオットが生まれてから、加護の儀式まで、聖獣たちみんなをずっと牽制していたくらいだぞ。どうやら歩けるようになったころから目をつけていたみたいだぞ』
からかうようなフランクリンの言葉に、エリオットは笑って返す。