スパダリ御曹司は政略妻とベビーに一途愛を証明する
***

 帰り道には、眠った朔太郎を、朔也さんが優しく抱き上げる。

 彼の腕にすっぽり収まっている姿があまりにもかわいくて、私はその隣でそんな朔太郎の姿を見ながらなにも言わずに並んで歩いた。
 なんてことのない時間なのに、不思議と胸がぽかぽかしていた。

 ふと、前を歩く家族に目が留まる。

 小学生くらいの子と、幼稚園くらいの子。両親と手をつないで歩いていた。

 四人家族か。いいなぁ。

 私は思わずそう思っていた。
 その前に必要な行為もなにも考えついていないままで。
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