完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
HIROを応援し続けたファンとして、私にはHIROには成功しても祖父のようにはなって欲しくなかった。私は彼にはいつまでもヤンチャでダンスが好きな男の子でいて欲しいと思っていた。
「うん、そうだよな」
私の言葉を聞いてHIROは嬉しそうにニカっと歯を見せて笑った。
家の前までつくと、左手にスマホを握りしめ右手の爪を噛みながらウロウロしている母がいた。
「り、凛音ちゃん⋯⋯ごめんなさい。お誕生日だったのに、お母様が帰って来なくて驚いたでしょ。実はトラブルがあって⋯⋯お願いだから話を聞いて」
私を見るなり、母が私に縋り付いてくる。
これは前にも見た光景だ。
「うん、そうだよな」
私の言葉を聞いてHIROは嬉しそうにニカっと歯を見せて笑った。
家の前までつくと、左手にスマホを握りしめ右手の爪を噛みながらウロウロしている母がいた。
「り、凛音ちゃん⋯⋯ごめんなさい。お誕生日だったのに、お母様が帰って来なくて驚いたでしょ。実はトラブルがあって⋯⋯お願いだから話を聞いて」
私を見るなり、母が私に縋り付いてくる。
これは前にも見た光景だ。