完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
「ううん。平気! それより、玲さんの好きだった私って、今の私とは違うんじゃない? 意固地になって私に拘っているところはない?」

 私はこの3年で急速に荒んだ。
 やはり、それは父の不倫により家庭が崩壊した事が大きい。
 そして、何でも言う事を聞いてくれる玲さんの存在により、私の我儘な性格は増長した。玲さんが出会って惚れた20歳の私は今のような我儘すぎて詰んだ私ではないはずだ。

「凛音は凛音だよ。もしかして、自分はもっと良い子だったんじゃって思ってる? 付き合っていた時も、結婚していた時も凛音はまあまあ我儘で僕は相当振り回されてたよ」
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