完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
「恋人役なんていらない! そんな事をしたら玲さんの逆鱗に触れるから危ないの! あと、勘違いして欲しくないから言うけど小柳真紘には何の興味も持ってないからね!」
 私の言葉にHIROは笑って、私を反転させる。

 そのまま彼と向き合った形になり、思いっきり抱きしめられキスされた。
 身を捩って抵抗したが力の差があり無駄だった。私はただ玲さんに目撃されていないことを願った。
 
 その時の私はモテ続ける人生を送ってきたHIROが、私に避けられ拒絶され続けた事で余計に燃え上がっている可能性まで考えが及んではいなかった。

 


< 207 / 320 >

この作品をシェア

pagetop