完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
 私が思い出せたのは、HIROの提案に乗って玲さんに浮気をしたと嘘を吐いた時の玲さんの見た事もないような苦痛と悲壮感に溢れた表情だ。私はHIROの作戦がうまくいった事に驚きつつも、罪悪感に襲われた。玲さん程に無能な私を溺愛してくれる人はいない。度が過ぎる束縛くらい我慢するべきだったと反省した。

「その時、北京ダックをカットするナイフを添えた大皿をカートに乗せて通りかかったウェイターがいた。曽根崎はそのナイフで凛音を衝動的に刺殺した。その瞬間、時が戻ったのが1度目だ」
「私、その記憶はないわ。ただ、玲さんについては中学生の時に婚約した時から憧れと共に怖さを感じていた」

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