完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
「すみません。どなたか存じ上げませんが、柏原凛音は今、芸能活動をしておりまして、このような公衆の面前で抱き合うのは如何なものかと思います」
 いつになく丁寧な言葉遣いで、HIROが兄から私を引き剥がそうとしていた。兄はゆっくりと私を離すと、HIROに向き直る。

「『スーパーブレイキン』のHIRO君だよね。凛音がお世話になっております。凛音の兄の柏原博樹です」
 兄は私とHIROの浮気を疑い玲さんが私を殺した事を知っている。

「えっ? お兄様? 凛音さんと結婚を前提にお付き合いしています小柳真紘と申します」
< 299 / 320 >

この作品をシェア

pagetop