完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
28.愛の爆弾
婚約披露宴は以前と同じホテルの会場で行われた。私たち『JKロック』のメンバーとして披露宴には参加せず、出番までは控え室で待機している。兄は『トライアンフ』の代表取締役兼社長として出席していて、なぜかHIROを同行させていた。
今のHIROでは力不足だが、彼は回帰前は『トライアンフ』のブランドアンバサダーだった。兄もいずれはと考えているのかもしれない。
私は本日用にお祝いの曲を作った。私の玲さんへの餞別だ。
扉をノックする音がして、思わずビク付いてしまった。今、同じ建物内に玲さんがいるという事実だけで、私の緊張感は極限状態になっている。
「東大寺茜です。少しご挨拶させてくれる?」
今のHIROでは力不足だが、彼は回帰前は『トライアンフ』のブランドアンバサダーだった。兄もいずれはと考えているのかもしれない。
私は本日用にお祝いの曲を作った。私の玲さんへの餞別だ。
扉をノックする音がして、思わずビク付いてしまった。今、同じ建物内に玲さんがいるという事実だけで、私の緊張感は極限状態になっている。
「東大寺茜です。少しご挨拶させてくれる?」