完璧御曹司の執愛から逃げ、推しのアイドルと結ばれる方法
「私、スマホ持ってないから⋯⋯バイバイ」
私は冷たく言い放つとその場を去った。
♢♢♢
私の父方の祖父は泣く子も黙る柏原源十郎だ。
家のことや、父の会社のことでさえ祖父にお伺いを立てる事になっている。
柏原グループの会長である祖父に会いたいと本社の受付で伝えると、私は直ぐに会長室に通された。
「どうしたんだ凛音! 急にお爺ちゃまに会いたくなったのか? そういえば、今日は誕生日だったな。凛音、17歳の誕生日おめでとう」
祖父は周囲には厳しいが私には非常に甘い。社報の写真はイカついヤクザの親玉のような顔で写っているのに、私の前では蕩けたデレデレお爺ちゃまだ。
私は冷たく言い放つとその場を去った。
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私の父方の祖父は泣く子も黙る柏原源十郎だ。
家のことや、父の会社のことでさえ祖父にお伺いを立てる事になっている。
柏原グループの会長である祖父に会いたいと本社の受付で伝えると、私は直ぐに会長室に通された。
「どうしたんだ凛音! 急にお爺ちゃまに会いたくなったのか? そういえば、今日は誕生日だったな。凛音、17歳の誕生日おめでとう」
祖父は周囲には厳しいが私には非常に甘い。社報の写真はイカついヤクザの親玉のような顔で写っているのに、私の前では蕩けたデレデレお爺ちゃまだ。