万能フライパンで王子の胃袋を掴んだ私、求婚を断って無双する!
ひとりの青年が降り立ち、ミアは思わず見とれた。
二十歳くらいだろうか。黒髪に銀色の瞳が印象的で、凛々しいの一言に尽きる。引き締まった体に立派な黒い衣装が似合っていた。
太陽光を背にした彼は険しい顔を周囲に向け、それから馬車の中に頷きかける。
と、五歳くらいの男の子が出て来た。青年の手を借りて、よいしょ、と降りる様子がかわいい。彼もまた高そうな衣装で、「身分の高い方」はこの少年だろうとわかった。
「本日は、僕、じゃなかった、私のワガママにおつきあいくださり、えっと、礼を言う」
「お言葉、ありがたく存じます」
フィエロは男の子に恭しく頭を下げる。
「ねえ、泉があるよ」
男の子は待ちきれないように黒髪の男性に言う。
「ひとりで近寄ってはなりません」
「わかってるよ。一緒ならいいよね!」
男の子は彼の手を引いて走り出す。
「まあ、お元気でいらっしゃる」
ふふ、と笑ってカーラはその姿を見送る。
フィエロと護衛も彼らのもとに行き、カーラは食事の仕上げを使用人に指示する。ミアはフライパンを簡易かまどにかけた。
野菜スープは先にフライパン作って、別の鍋に移して煮込んでいる。
メインは肉料理。熱したフライパンに分厚いステーキを載せるとじゅうじゅうといい音が響いた。ひっくり返してから下茹でしておいた野菜を加えて焼き目をつけつつ肉汁を吸わせる。
肉に火が通ったら白い皿に盛り付けた。
二十歳くらいだろうか。黒髪に銀色の瞳が印象的で、凛々しいの一言に尽きる。引き締まった体に立派な黒い衣装が似合っていた。
太陽光を背にした彼は険しい顔を周囲に向け、それから馬車の中に頷きかける。
と、五歳くらいの男の子が出て来た。青年の手を借りて、よいしょ、と降りる様子がかわいい。彼もまた高そうな衣装で、「身分の高い方」はこの少年だろうとわかった。
「本日は、僕、じゃなかった、私のワガママにおつきあいくださり、えっと、礼を言う」
「お言葉、ありがたく存じます」
フィエロは男の子に恭しく頭を下げる。
「ねえ、泉があるよ」
男の子は待ちきれないように黒髪の男性に言う。
「ひとりで近寄ってはなりません」
「わかってるよ。一緒ならいいよね!」
男の子は彼の手を引いて走り出す。
「まあ、お元気でいらっしゃる」
ふふ、と笑ってカーラはその姿を見送る。
フィエロと護衛も彼らのもとに行き、カーラは食事の仕上げを使用人に指示する。ミアはフライパンを簡易かまどにかけた。
野菜スープは先にフライパン作って、別の鍋に移して煮込んでいる。
メインは肉料理。熱したフライパンに分厚いステーキを載せるとじゅうじゅうといい音が響いた。ひっくり返してから下茹でしておいた野菜を加えて焼き目をつけつつ肉汁を吸わせる。
肉に火が通ったら白い皿に盛り付けた。